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ポーランドの作曲家ロマン・マチエイェフスキの壮大な“レクイエム”が没後20年を記念して再発売!

マチエイェフスキ

ポーランドの作曲家マチエイェフスキによる壮大なるレクイエム

ポーランドの作曲家ロマン・マチエイェフスキは、ベルリン・シュテルン音楽院に学び、その後はポズナニ音楽院でスタニスワフ・ヴィエホヴィチとカジミエシュ・シコルスキに、さらにワルシャワ音楽院で引き続きシコルスキに師事しました。
初期にはシマノフスキから高い評価を受け、1934年にパリでナディア・ブーランジェに入門。1938年までフランスに滞在。その後祖国ポーランドには戻らずイギリス、スウェーデン、アメリカ、その後没年まで再度スウェーデンで暮らしました。マチエイェフスキの代表するピアノ曲「マズルカ」や合唱曲「クルピエ地方の歌」が示しているように、初期作品はシマノフスキ後期の作曲様式に影響されており、第2次世界大戦の悲劇と、最初のスウェーデン滞在中の病苦とにより作曲者自身の人柄にも深刻な変化が現れ、作風もそれに大きく影響されたのでした。
それ以降は大作の作曲を主に手がけ、ここに収録された『死者のためのミサ曲(レクイエム)』は、完成に14年の歳月を費やし、戦争や犯罪、圧政等の犠牲者に捧げられ、初演は1960年第4回「ワルシャワの秋」において行われました。
このレクイエム作曲の時期、彼は魅力的なオファーに無関心であり、名ピアニストのルービンシュタイン、名ギタリストのセゴビアからの作曲の依頼、またMGMの前身である映画スタジオ「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」の音楽監督の依頼を断っています。
心の安らぎと自分の運命への揺るぎない信念のもと、彼はレクイエムの完成に向けて独自な音楽を作り上げたのです。彼が住んだ自由の国、寒い日暮れのスウェーデン、霧のようなイングランド、濡れたスコットランド、緑色のウィスコンシン、日当たりの良いカリフォルニアの風景を描き出し、実験的で革新的な音楽的言語による壮大な創造物を作り上げたのです。
ポーランド音楽の研究者でもある指揮者タデウシュ・ストゥルガラがこの曲を再演したアルバムが、マチエイェフスキ没20年を記念し、待望の再発売となります。
(ワーナーミュージック)
【収録曲】
ロマン・マチエイェフスキ(1910-1998):レクイエム
【演奏】
ズジスワヴァ・ドナト(ソプラノ)
ヤドヴィガ・ラッペ(アルト)
イェジー・ネーティヒ(テノール)
ヤヌシュ・ニジョウェク(バス)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
タデウシュ・ストゥルガラ(指揮)
【録音】
1989年4月、ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年02月26日 00:00