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椎野伸一がフランス近代音楽に焦点を当てた『Images de Paris (イマージュ・ド・パリ)』シリーズ第3弾!

椎野伸一


椎野伸一 公式YouTubeページより

軽妙、洒脱。そして、とにかく美しい…ピアニスト「椎野伸一」、フランス近代音楽の粋を語る。ファン垂涎の希少かつ傑出した楽曲を散りばめた最新作!

椎野伸一の最新アルバムが完成した。ドビュッシー、サティから、フランス6人組(ミヨー、オネゲル、デュレ、タイユフェール、オーリック、プーランク)までの、フランス近代音楽に焦点を当てた『Images de Paris (イマージュ・ド・パリ)』シリーズの3作目である。

フランス近代音楽の存在は、日本の音楽シーンでも良く知られており、本アルバムに収録されているサティ「ジュ・トゥ・ヴ」やドビュッシー「月の光」などは、メディアでもお馴染みである。一方、それら有名曲以外にも、素晴らしい楽曲が多数遺されている事はあまり知られていない。当シリーズは、椎野がコンシェルジュ的視点を持ち、知られざる佳曲のみを収集・レコーディングしたものであり、フランス近代音楽の芳醇な薫りと滋味を存分に味わっていただける内容となっている。

椎野は演奏活動の初期にはベートーヴェン、シューマンなどドイツ・ロマン派を中心に演奏していた。やがてピアノの美しい響きを追及する過程で、フランス近代音楽にも注目。活動の柱をもう一つ据える事となり、研鑽の日々が続いた。その結果、「椎野氏ほどに板に付いたフランスものを聴かせる日本人ピアニストは、識る限りでは存在しない」「これこそは正真正銘のドビュッシーである。」など、高い評価を得るようになった。行われる公演、過去2作のアルバムは各音楽専門誌で絶賛を博し、さらなる新作が待たれる中、満を持してのリリースである。

本作『Images de Paris Ⅲ』では、自然賛美のビゼー、セヴラック、フォーレ、ドビュッシーと、新しい動きとして異端児サティを対比。ジャズの前身ラグタイムの影響を受けたストラヴィンスキーの「ピアノ・ラグ・ミュージック」、オーリックの「アデュー、ニューヨーク」、シャンソンを取り入れたタイユフェールの「シャグラン通り」、そしてショパンがピアノ音楽に与えた影響を、デュレやプーランクのノクターンを通して対比するなど、聴き所満載である。

ジャケットには、椎野が敬愛している画家、東山魁夷氏の「コンコルド広場の椅子6」が使用されている。
(ナクソス・ジャパン)

『Images de Paris Ⅲ』
【曲目】
1.シャグラン通り / G.タイユフェール
2.《ラインの歌 6つの無言歌》より第1曲「夜明け」/ G.ビゼー
3.《休暇の日々から》第1集より「古いオルゴールが聞こえる時」/ D.セヴラック
4.《ベルガマスク組曲》より「月の光」/ C.ドビュッシー
5.《子供の領分》より「雪が踊っている」/ C.ドビュッシー
6.舟歌第6番 変ホ長調 作品70 / G.フォーレ
7.ジュ・トゥ・ヴ / E.サティ
8.ピカデリー / E.サティ
9.《子供の領分》より「ゴリウォーグのケークウォーク」/ C.ドビュッシー
10.ピアノ・ラグ・ミュージック / I.ストラヴィンスキー
11.タンゴ / I.ストラヴィンスキー
12.フラテリーニのタンゴ / D.ミヨー
13.アデュー、ニューヨーク / G.オーリック
14.ノクターン ト長調 作品37-2 / F.ショパン
15.ノクターン / L.デュレ
《8つのノクターン》より / F.プーランク
16.第1番 ハ長調
17.第4番 ハ短調「幻の舞踏会」
18.第7番 変ホ長調
19.第8番 ト長調「連作の結びの役割をつとめる為に」
【演奏】
椎野伸一(ピアノ)

【椎野伸一(しいの・しんいち)プロフィール】
東京藝術大学、同大学院修了。「安宅賞」受賞。谷康子、V. セルヴァンスキーに師事。東京交響楽団、東京シティ・フィル等とベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1,3,4,5番」等を共演。ピアノ・デュオ「グラン・デュオ」結成、紀尾井ホールにて定期的に演奏会を開催。松本美和子ほか著名な演奏家との共演も多い。フランス近代音楽のピアノ演奏芸術において世界的に見ても最高峰の一角との評価を受ける。現在、東京学芸大学教授。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年04月06日 00:00

更新: 2018年04月23日 15:00