カルトホイザー、ヴォッレ&ベルリン古楽アカデミーによる“J.S.バッハ:カンタータ BWV32,57,49”
対話のカンタータ集。ソプラノは魂、バスはイエスとなり、魂とイエスの心の交流を描くものです。
ソプラノのカルトホイザーはベルギー出身、現代最高のモーツァルト歌いとして名を成しているほか、バロック・オペラから歌曲まで幅広く活躍し、そのまっすぐな歌声で世界を魅了しています。カルトホイザーによる歌唱は聴き手の共感を自然に呼び起こすもので、悩める場面や喜びの場面での自然な表情が魅力的です。バスのミヒャエル・ヴォッレは、ドイツ出身で、モーツァルトで活躍するほか、チャイコフスキーやヴェルディのオペラでも引っ張りだこの万能選手です。
49番の第1曲目はシンフォニアで、チェンバロ協奏曲ホ長調(BWV1053)の第3楽章を転用したもの。オルガンがソロを務めますが、非常に喜ばしい雰囲気です。
当盤で指揮およびオルガンを務めるアルパーマンは、1982年のベルリン古楽アカデミー設立以来演奏している傍ら、アバド指揮ベルリン・フィルとバッハの協奏曲を共演するなど、第一級の鍵盤奏者として、そして近年は指揮者としても活躍しています。バッハが、このような感動的な楽曲を毎週の礼拝のために生み出していたとは、とあらためて驚嘆させられる充実の作品集です。
(キングインターナショナル)
『J.S.バッハ:カンタータ集』
【曲目】
J.S.バッハ:
カンタータ「いと尊きイエス、わが憧れよ」BWV32
カンタータ「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV57
カンタータ「われは行きて汝をこがれ求む」BWV49
【演奏】
ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ)
ミヒャエル・ヴォッレ(バス)
RIAS室内合唱団
ベルリン古楽アカデミー
ラファエル・アルパーマン(オルガン&指揮)
【録音】
2017年10月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年05月14日 00:00