パワーウルフ(Powerwolf)7枚目のアルバム『ザ・サクラメント・オブ・シン』。限定盤はエピカ、バトル・ビーストら参加カヴァーCD付き
2003年にドイツで結成、ヘヴィで荘厳なサウンドとキャッチーなメロディ、白塗りメイク、英語/ドイツ語/ラテン語を駆使したドラマチックな世界観が熱狂的な支持を得て、『陰翳礼賛/プリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト』(2013)はドイツのナショナル・チャートで1位を獲得。続く『狂気崇拝/ブレスト・アンド・ポゼスト』(2015)が3位、ライヴ・アルバム『ザ・メタル・マス・ライヴ』が4位と、作品を発表するたびにパワーウルフ旋風を巻き起こしている。欧州メタル界における最重要バンドのひとつであり、同時に異端でもある彼らの新作は、バンドの持ち味であるヘヴィネスと攻撃性、メロディ、ドラマ、宗教性(バンドのスローガンは“METAL IS RELIGION=メタルは宗教”)などが一丸となって襲いくる入魂の一撃だ。
バンドの創始者でありギタリストのマシュー・グレイウルフは本作についてこう表現している。「ワイルドで狼らしさのある、テンションが高く新しい要素も取り入れたメタル儀式だ」。
『ナイトサイド・オブ・シベリア』はバンド史上最重のナンバーと宣言されており、また彼らにとって初のバラード「ホエア・ザ・ワイルド・ウルヴズ・ハヴ・ゴーン」が収録されることも大きな話題を呼んでいる。ドイツ語で短い聖句を意味する「シュトスゲベット Stosgebet」など、キリスト教をモチーフにした曲も彼らの持ち味を出すものだ。
そんな中でもバンドの持ち前であるユーモアは忘れられておらず、マリリン・モンロー主演映画『紳士は金髪がお好き』挿入歌のタイトルをパロディにした「デーモンズ・アー・ア・ガールズ・ベスト・フレンド」も収録。エンタテインメントとしても一級品であることを見せつけている。アルバムはスウェーデン・エレブルーの“ファシネーション・ストリート”スタジオでレコーディング。プロデューサーはイェンス・ボグレンだ。アーチ・エネミーやドラゴンフォース、クリエイター、アモン・アマースなどメタル界のトップ・バンドを手がけてきた彼を得て、パワーウルフの“パワー”面をさらに増幅させている。
バンドはアルバム発表に伴いツアーを開始。ベルギー“グラスポップ・メタル・ミーティング”、ドイツ“バング・ユア・ヘッド・フェスティバル”、スウェーデン“サバトン・オープン・エアー”など、数々の夏フェスを蹂躙する。さらに10月からヨーロッパ・ツアーをアマランスを従えて行うことが発表されている。
2018年、狼の旅団が野に放たれる。血の匂いを追って、パワーウルフが世界のメタル・シーンに夜襲をかける時が来た。
【限定盤ボーナスCD収録予定曲】
01. セイクリッド・アンド・ワイルド [エピカ]
02. ウィ・ドリンク・ユア・ブラッド [サルタティオ・モーティス]
03. キス・オブ・ザ・コブラ・キング [キャリバン]
04. レザレクション・バイ・イレクション [バトル・ビースト]
05. ナイト・オブ・ザ・ウェアウルヴズ [ヘヴン・シャル・バーン]
06. ジ・イーヴル・メイド・ミー・ドゥ・イット [カダヴァー]
07. レット・ゼア・ビー・ナイト [キッシン・ダイナマイト]
08. アーミー・オブ・ザ・ナイト [アマランス]
09. エイメン&アタック [ミレ・ペトロッツァ (クリエイター) & マーク・ゲルツ (キャリバン)]
10. Nata vimpi cvrmid(ホエン・ザ・セインツ・アー・ゴーイング・ワイルド) [エルヴェイティ]
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2018年05月29日 10:58