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ソニックマニア出演!ロス・フロム・フレンズ(Ross From Friends)デビュー・アルバム『Family Portrait』

Ross From Friends

ヒップホップのサンプリングカルチャーから80年代ユーロビート、ハイエナジー、イタロディスコに至る様々な影響を受けた若きプロデューサー、ロス・フロム・フレンズことフェリックス・クラリー・ウェザオール。これまでにアンダーグラウンドの雄〈Lobster Thermin〉や〈R&S〉傘下の〈Magic Wire〉といったレーベルからリリースを重ね、メランコリックなメロディーとロウなビートを併せ持つ絶妙なダンストラックでにわかに注目を集めていた彼に、フライング・ロータスが接近。本人も驚くほど一瞬で契約を果たし、今年4月に〈Brainfeeder〉からの第一弾作品『Aphelion EP』をリリース。近年盛行を見せるローファイハウスの域に止まらず、レーベルとの相性の良さを示すような刺激的なサウンドで一気に評価を高めている。

本作『Family Portrait』は、そんなフェリックスの実験的かつ繊細な音作りと、秀でたメロディーセンスが存分に発揮されたアルバムとなっている。アルバムタイトルの『Family Portrait』は、彼の音楽的背景に家族の存在が大きく影響を与えていることを示唆している。幼いころを思い出すと、そこにはアナログ機材で音楽を制作しているか、ターンテーブルを操る父親の姿が常にあった。そんな父と音楽について語り合い、音楽を共有し、父から音楽について多くを学びながら成長してきた。

レイブが盛んだった1980年代のロンドンにおいて、自らのサウンドシステムを作り上げ活躍していたフェリックスの父親は、1990年に一台のバスを入手し、仲間とともにサウンドシステムを積み込んでヨーロッパを回ることを計画。フランス、ベルギー、東西ドイツ(帰路は統一されたドイツを通ることになった)を越えてさらにその先に向かい、さまざまな街で、会場が見つかればそこがどんな場所であろうと突発的にイベントを始め、ハイエナジー、イタロ・ディスコ、プロト・テクノといった当時最先端のダンスミュージックを通して、その情熱を現地の人々と共有した。このアイディアに賛同して集まった仲間の紹介で、旅のすべてを記録していた人物こそ、フェリックスの母親である。

両親の出会いのストーリーや家族で撮った古いVHSビデオテープまでが、常にフェリックスの人生の中心にダンスミュージックがあったことを教えてくれる。

ロス・フロム・フレンズ待望のデビュー・アルバム『Family Portrait』は、7月27日 (金) に世界同時リリース。国内盤CDにはボーナストラックが追加収録され、解説書が封入される。

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2018年06月12日 09:22