孤高のロック・バンド、スピリチュアライズド(Spiritualized)6年振りの新作『And Nothing Hurt』
20世紀の音楽史に燦然と輝く傑作『宇宙遊泳』を生み出し、1990年代のUKロック・シーンにおいて異彩を放った孤高のロック・バンド、スピリチュアライズドが2012年発表の『スウィート・ハート・スウィート・ライト』以来となる6年振りの新作『アンド・ナッシング・ハート』を発表!
本作は東ロンドンにある自宅の1室にて、スペースマンことジェイソン・ピアースによってほぼ1人で楽曲制作と録音が行われた。中でも苦労したことは、曲がスタジオ・セッションのように聞こえるようにすることであった。自宅での録音に慣れていなかったこともあり、ジェイソンは数週間、数ヶ月に渡り、納得する音になるまで少しずつ調整していったそうだ。本アルバム制作について、ジェイソンは以下のように語っている。
「2週間ほどクラシックのアルバムを聴き、ギターで入れたいコードを弾きました。自分が思い描くものにあったコードを見つけたら、それをサンプリングし、次のコードを探してそれにマッチさせようとしました。この作業には数週間かかり、納得のいく弦楽器のサウンドをまとめるのに苦労しました。正直なところ、誰かに来てもらい、パートを演奏してもらいたかったです。」
地道に音のレイヤーを重ねていき、壮大でシネマティックな全9曲を完成させた。本作では、これまでの作品のように広大な宇宙を感じさせる圧倒的な世界観を表現している。
【Spiritualized(スピリチュアライズド)】
今や伝説的バンドである"スペースメン3"の中心人物、ジェイソン・ピアースによって、1990年英国ラグビーにて結成。1991年にアルバム・デビューの後、次々とアルバムをリリース。1997年、20世紀のロック史に燦然と輝く傑作サード・アルバム『宇宙遊泳』をリリース。その後もコンスタントにアルバムを発表するが、2005年に病に倒れ生死をさ迷うも、奇跡的に回復。2008年には約5年振りとなる6作目『ソングス・イン・A&E』をリリース。同年夏にはサマーソニック08、翌年1月には単独ツアーを行い、日本のファンを喜ばせた。2012年に『スウィート・ハート・スウィート・ライト』をリリースすると、同年のHostess Club Weekenderに登場。ヘッドライナーとして堂々たるステージを見せた。2015年、HOSTESS CLUB ALL-NIGHTERに出演。2018年9月、6年振りとなる待望の新作『アンド・ナッシング・ハート』をリリースする。