孤高のギタリスト、アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)高音質CDリイシュー・コレクション
卓越したフィンガリング、レガート奏法での高速フレージング、ワイド・ストレッチによるコード・ヴォイシング・・・
2017年に急逝した孤高の天才ギタリスト、アラン・ホールズワースの主要アルバムを高音質CD(Blu-spec CD)仕様でリイシュー。
生前の本人監修による2016年リマスタリング音源を使用、オリジナル・スタジオ・アルバム11タイトルと1990年の来日公演を収めたライヴ・アルバム、CD2枚組の最新ベスト・アルバムの全13タイトルを一挙同時リリース。
世界中のギタリストが認めるミュージシャンズ・ミュージシャンであり、比類のないオリジナリティ、圧倒的なテクニックはまさに“神”の名にふさわしい。
正確かつ卓越したフィンガリングから繰り出される、レガート奏法によるなめらかな音列の高速フレージング、スケール・アウトも厭わない“変態的”音使い、手を最大限に広げたワイド・ストレッチによって成しえたコード・ヴォイシング、トランストレムを大胆に駆使したアーミング奏法、近未来のギターと云われたギター・シンセサイザー“シンタックス”によるギター音楽を超越したサウンド・アプローチなど、他のギタリストが決して真似できない音楽を独自に追求していったその軌跡を聴く究極のコレクション。
【アラン・ホールズワースBIO】
1946年イギリスのウェスト・ヨークシャー出身。最初に触れた楽器はサックスとクラリネットだったが、17歳でギターに転向、すぐにその音楽的才能が開花。1969年、イギンボトムのギタリストとしてデビュー。その後、テンペスト、ソフト・マシーン、ゴングなど、プログレッシヴ・ロック、ジャズ・ロック界の数々の有名バンドに在籍し、ギタリストとしての評価を急激に上げていく。その実力と人気が決定的になったのが1978年、ジョン・ウェットン(vo,b)、ビル・ブラッフォード(ds)、エディ・ジョブソン(key,vn)と結成したプログレ・スーパー・グループ“U.K.”とその脱退後、ビルと結成した“ブラッフォード”。ソロ転向後、自主制作でソロ・アルバムにおける最高傑作との呼び声も高い『I.O.U.』(1982年)を発表するも当時は正統な評価を受けられず、順調な音楽活動のスタートが切れたとは決して言えない状況が続いた。しかし、エディ・ヴァン・ヘイレンの後押しもありワーナーと契約を締結、ミニ・アルバム『ROAD GAMES』(1983年)を発表後からコンスタントにアルバムをリリースしていき、あらゆるミュージシャンからリスペクトを受ける世界最高峰のギタリストの一人として絶対的な立ち位置を確保、音楽的変遷を遂げながらマイペースで音楽活動を続ける。日本では毎年ゴールデンウィークに六本木ピットイン(2004年閉店)で連日ライヴを行い、ファンの間ではお馴染みのイベントになっていた。2017年4月に他界、享年70歳。