相澤徹カルテット(TOHRU AIZAWA QUARTET)、『TACHIBANA』が遂にアナログ盤でリイシュー
近年、驚く程ディーブなマイナー盤まで発掘・リイシューされ、益々の盛り上がりを魅せる和ジャズ・シーンの中でもトップ・クラスのレアリティと内容を誇る幻の一枚、相澤徹カルテットによる『Tachibana』が、今年、ここ日本の著名コレクター達をも唸らせた『J-JAZZ -DEEP MODERN JAZZ FROM JAPAN 1969-1984』を編纂・リリースしたUKの名門<BBE>より、遂にアナログ・リイシュー !
群馬県の実業家であり、無類のジャズ・フリークだった橘郁二郎が群馬の才能溢れる若きジャズメンをバックアップして制作された本作は一般流通した作品ではなく、橘が名刺がわりに関係者に配ったという一風変わったエピソードを持っている。その数は150枚から200 枚くらいと、実は当の本人達も正確な実数を覚えていないくらいで、それが今作のレア度に拍車をかけているわけだが、ジャズ好きが高じてズート・シムズなどを招聘した橘所有のホールでレコーディングされた本作はジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィス、ウェイン・ショーターの影響色濃いモーダルかつスピリチュアルな楽曲が並ぶ傑作に !
サックスの森村恭一郎、ドラムの森村哲也の森村兄弟が、医学生であったピアニスト相澤徹の才能に惚れ込んで結成されたこのカルテットは、前橋市のジャズ箱、木馬を中心に活動していたところ、橘の目に止まりこの作品をリリースすることになったのだった。相澤徹のペンによる“Dead Letter” に加え、ドラムの森村哲也が手がけた“Philosopher's Stone” は相沢のピアノと恭一郎のサックスが火花を散らす熱いモーダル・チューン。
さらにファラオ・サンダースが好きだったという森村恭一郎作のスピリチュアルな“Sacrament”や“Samba De Orfeu”のカヴァーまで、全曲が最高のまさに傑作に仕上がっている。
まさに日本のジャズ界の秘宝中の秘宝というべき作品の、奇跡のリイシュー !
ライナーノーツ (英語 & オリジナル日本語) & 帯付き
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【TRACKLIST】
A1 Philosopher's Stone
B1 Sacrament
C1 La Fiesta
D1 Dead Letter
D2 Samba De Orfeu