巨匠ヘンヒェン&デンマーク王立管の2017年新録音~ブルックナー:交響曲第8番
巨匠ハルトムート・ヘンヒェンの
円熟のブルックナー交響曲第8番!
ドレスデン生まれの巨匠ハルトムート・ヘンヒェンが74歳にしてブルックナーの交響曲第8番を初めて録音。ワーグナー指揮者として高名なヘンヒェンは20年以上前にブルックナーの交響曲を何曲か録音していたが、その後取り上げることが無かった。満を持してのこの第8番は、予想を軽く超えた素晴らしい演奏になった。ノーヴァク版を用いて70分を切る俊足な演奏で、ヘンヒェンの持ち味である明晰な響きの美しさやあいまいさのない構築が見事に決まっている一方、バランスやフレージング、テンポ、ディナーミクなどの細部でのこだわりは恐ろしく徹底しており、時に大胆に音楽に攻め込みながら、全体は力みや暑苦しさとは無縁で、ブルックナーの音楽の充実を具現している。こんな第8番がかつてあったろうか!驚いたことにヘンヒェンはライヴ録音ではないのにこの大曲の録音をたった一日で完成させている。それだけヘンヒェンにとってもこの演奏は会心の出来栄えだったのだろう。恐るべしヘンヒェン。
(東武ランドシステム)
【曲目】
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調
演奏タイミング[14'13/13'30/21'47/19'49]
【演奏】
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
デンマーク王立管弦楽団
【録音】
2017年5月27日 コペンハーゲン、DDD、69分20秒
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年07月26日 00:00