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ルガンスキーの新録音!“ベルガマスク組曲”など収録したドビュッシー:ピアノ作品集

ルガンスキー

予想通り、いや、予想をはるかに超えた出来のルガンスキーのドビュッシー

ドビュッシー・イヤーの今年、ハルモニア・ムンディは特別なリリースを用意しています。その注目盤のひとつがルガンスキーによるピアノ・アルバム。朋友メルニコフとは異なり、スタインウェイを用いて輝かしい音世界を創り上げています。

ルガンスキーといえば、ラフマニノフやリスト、ショパンを正確無比な技巧と緻密に計算された設計で説得力満点の演奏を繰り広げてきました。そのルガンスキーがドビュッシーをどう再現しているか興味津々です。

ルガンスキーの魅力のひとつが、輝かしく鳴り響く音。音の魔術師だったドビュッシーの最重要ポイントのひとつですが、「喜びの島」などちょっとロシア音楽を思わせるところにびっくり。ドビュッシーはムソルグスキーを崇拝して、強い影響を受けていますが、「喜びの島」がムソルグスキー起源であることを気付かせてくれます。

一方「アラベスク第1番」や「ベルガマスク組曲」の「月の光」の清潔できらめくような美しさも絶品。近年ドビュッシーの音楽とジャポニスムの結びつきに関心が集まっていますが、ドビュッシー芸術にロシア音楽が大きく関与していることを演奏は示唆してくれる貴重な一枚です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ドビュッシー:
1.喜びの島
2.2つのアラベスク
3.ベルガマスク組曲
4.レントよりゆっくりと
5.雨の庭~「版画」より
6.映像第2 集
7.ハイドンを讃えて
【演奏】
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
【録音】
2018年7月、ドッビアーコ(イタリア)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年07月31日 00:00