イエロー・ジャケッツ(Yellowjackets)2年振りのアルバムは、ルシアーナ・ソウザを迎えた『Raising Our Voice』
1981年にデビュー、30 作近くのアルバムをリリースし、グラミー賞ノミネートも17を数えるジャズ界の超長寿バンド、イエロー・ジャケッツの2年振りの作品。
35年を越える活動の中で、メンバー・チェンジもたびたび。今も残る純粋なオリジナル・メンバーは、ラッセル・フェランテのみですが、87年にバンドに加入し、ブランクも経てカムバックしたウィリアム・ケネディ、90年に加入したボブ・ミンツァーと、今に至る歴史を創ってきたメンバーによって、バンドは健在!若きテクニカル・ベーシスト、デーン・アルダーソンも前作から引き続き参加し、充実の歴史を刻んでいます。
そして、今回の注目は、現代を代表する歌姫、ルシアーナ・ソウザを迎えていることにあります。レコーディングは準備もリハーサルも最小限に、臨んだとのこと。前作『Cohearence』(2015年録音)はツアーの経てのレコーディングであり、録音に際してのスタンスには大きな違いがあります。しかしフェランテとソウザは、数年前からコラボレーションをスタート。新作の構想を考えていたフェランテはソウザを訪ね、2人はスタジオへ。フェランテが奏でる音楽に寄り添ってソウザが歌い、作品を温めて行ったようです。結果生み落とされたのは、一貫したバンドのカラーであるキャッチーなメロディ・センスと、オーガニックな躍動感が息づくバンド・サウンド!
掲載: 2018年08月03日 19:23