STEINWAY&SONS レーベル~2018年9月発売予定新譜情報(15タイトル)
1853年にアメリカで設立された世界的ピアノ・メーカー「STEINWAY&SONS(スタインウェイ・アンド・サンズ)」がプロデュースしているCDレーベル。
今回は生誕100年を迎えたバーンスタインの“独奏ピアノ作品全集”、フィリップ・グラスの“エチュード集第1巻&第2巻”、アール・ワイルドの自作曲“ソナタ 2000”と編曲作品“ガーシュウィンによる超絶技巧練習曲”を収録した『ガーシュウィンとワイルド』、プロコフィエフと、プロコフィエフに影響を受けた現代作曲家ザボロフの作品を組み合わせた『プロコフィエフ&ザボロフ:ピアノ作品集』、アルゼンチン出身の作曲家・編曲家・ピアニスト、パブロ・シーグレルが演奏する様々なタンゴ集、グリャズノフ自身が編曲した『ロシアのトランスクリプション』などピアノ作品、室内楽作品の15タイトルが発売されます。
プロコフィエフ&ザボロフ:ピアノ作品集
ジェニー・リン(ピアノ)
20世紀初頭、プロコフィエフの登場は、ロマン派一色だったロシアの音楽界の情景を大きく変化させました。古典的な要素と近代的な要素を融合した斬新な彼の音楽は、後世の音楽家たちにも影響を与えており、このアルバムの作曲家ザボロフも「プロコフィエフの音楽は私の想像力を養う」と語っています。ザボロフは1970年ロシアに生まれ、現在フランスで活躍中の音楽家。ジャズプレイヤーとしても名高く、映画音楽の分野でもよく知られています。ここで聴ける作品はどれも1分程度の短い曲の集合体。即興的でノスタルジックな味わいを持っています。ピアニスト、ジェニー・リンはザボロフの作品を頻繁に演奏。ザボロフの良き理解者です。
(ナクソス・ジャパン)
バーンスタイン:独奏ピアノ作品全集(2枚組)
リアン・オスターカンプ(ピアノ)、他
2018年はレナード・バーンスタインの生誕100年にあたります。これを記念して、STEINWAYレーベルから未発表作品を含む全てのピアノ作品を集めた2枚組がリリースされます。舞曲やピアノ・ソナタだけでなく、バーンスタインが友人や家族に贈った「個人的な小品」を全て含む作品集は、バーンスタインのユニークな性格を示すだけでなく、多彩な音楽スタイルが反映された興味深いもの。演奏しているリアン・オスターカンプは2010年「ヤング・スタインウェイ・アーティスト」に認定された実力派。アメリカ現代作品の演奏に定評あるピアニストです。
(ナクソス・ジャパン)
ロシアのトランスクリプション
ヴァチェスラフ・グリャズノフ(ピアノ)
1982年、ロシア生まれのピアニスト、作曲家グリャズノフ。モスクワ音楽院でユーリ・スレサレフに学び、2009年に大学院の学位を取得、モスクワ音楽院のピアノ科でスレサレフの指導助手を勤めています。2012年からは“くらしき作陽大学”の音楽短期大学に講師として招かれ、指導にあたりながら後進を育てており、作曲家としてはショット社と契約を結び、自作や編曲の出版も行っています。レパートリーは幅広く、バッハからラフマニノフ、現代作品までと何でも弾きこなしますが、このアルバムでは、自身が編曲したロシア作品の数々を演奏、演奏技術だけでなく、高く評価されている編曲の才能もまざまざと見せています。モダンな味付けが施された「花のワルツ」や、良く知られるボロディンの「夜想曲」もピアノで演奏すると違った雰囲気が漂います。
(ナクソス・ジャパン)
フィリップ・グラス(1937-):エチュード集 第1巻&第2巻(2枚組)
ジェニー・リン(ピアノ)
独自な作風で知られるフィリップ・グラス。彼の数多いピアノ作品もユニークなスタイルを持っています。このエチュード集は、もともとはデニス・ラッセル・デイヴィスのために書かれた6つの小品が発展した作品集。様々な機会に書かれた「練習曲」を20曲集め、ショパンの例に倣い10曲ずつの2巻に再編。この形として定着しました。第1巻はピアノのテクニック開発が目的であり、第2巻は和声の探求と更なる技巧の開拓が求められています。ピアノを弾くのはジェニー・リン。現代曲も得意とする彼女だけに、この練習曲集でも鋭敏な感性を生かし、美しいタッチによる見事な演奏を聴かせています。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年08月14日 00:00