高音質盤仕様で登場!キーボード・ウィザード、ボブ・ジェームス(Bob James)による12年ぶりのソロ・プロジェクト注目作『エスプレッソ(ESPRESSO)』

70年代からフュージョン・シーンで活躍、フォープレイでの活動でも知られるキーボーディスト、ボブ・ジェームス。本人ソロ名義のアルバムとしては、2006年の『アーバン・フラミンゴ』以来12年ぶりとなる注目作『エスプレッソ』。SA-CDハイブリッド盤、MQA CD盤という高音質盤でのリリース。
メンバーには若手ベーシスト、マイケル・パラゾロ、実力派ドラマー、ビリー・キルソンを迎え、ピアノ・トリオ・フォーマットでの演奏をメインにした力作。
楽曲はボブ自身のオリジナル曲中心。カヴァーはファッツ・ウォラーの“浮気はやめた”、ボブも参加しているグローヴァー・ワシントン・Jrの1975年のアルバムから“ミスター・マジック”、そしてヒップホップ等サンプリング・ネタで名高い自身の70年代の名曲“ノーチラス”を刷新した “Submarine”などの聴きどころもあり。
「このアルバムは私が若かりし頃、デビュー当時感じた、大胆さと前向きさを思い返すために制作したんだ」(ボブ・ジェームス)
原点回帰をしながらも、常に旬のコンテンポラリー・サウンドを追求するボブ・ジェームスの音楽性が十分反映された充実作。
トラックリスト:
1. Bulgogi
2. Shadow Dance
3. Ain't Misbehavin'
4. One Afternoon
5. Mister Magic
6. Topside
7. II Boccalone
8. Mojito Ride
9. Promenade
10. Boss Lady
11. Submarine
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ボブ・ジェームスをよく知るための初期傑作4作
はげ山の一夜(原題『ONE』)
70年代にフュージョン系キーボーディストとして名を馳せるボブ・ジェームスの出発点となった1974年の一作。タイトル曲はじめ、クラシックのクロスオーヴァー・ジャズ・カヴァーが光る内容だが、ロバータ・フラックの“フィール・ライク・メイキング・ラヴ”の洗練された名カヴァー、そしてヒップホップ系のサンプリング・ネタで有名なオリジナル曲“ノーチラス”を収録。
夢のマルディグラ(原題『TWO』)
1曲目、軽快にはじまるタイトル曲(ポール・サイモンのカヴァー)で一気にボブ・ジェームスのクロスオーヴァーな世界に引き込まれると同時にストリングスを含めたボブの巧みなアレンジにも心奪われる1975年の一作。パティ・オースティンの歌う“アイ・フィール・ア・ソング”他、卓越したエレピのプレイも手伝って終始70年代の空気感たっぷりのサウンドが素晴らしい。
スリー(原題『THREE』)
キーボーディストとしてだけでなくアレンジャーとしても優れた才能を存分に発揮した1976年作。後にサンプリング・ネタ等で多用されるボブの名曲“ウェストチェスター・レディ”収録。R&B、アイリッシュ音楽、ハリー・べラフォンテのカヴァーなどユニークな選曲が特徴。ホーンやストリングスも効果的に使われ、ダイナミックなサウンドを響かせている。
ヘッズ(原題『HEADS』)
ジャケットの5セント硬貨=5作目、1977年のソロ作。色彩感あふれるサウンドがさらに磨きがかかった一作。ボズ・スキャッグスのヒットナンバー“ウィー・アー・オール・アローン”のカヴァーは見事なアレンジの上、ポップ度満点。また、ビリー・プレストンの“ユー・アー・ソー・ビューティフル”のカヴァーでは間奏にグローヴァー・ワシントン・Jrのサックスがフィーチャーされ、洗練されたムード満点。