ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の演奏会『ヴァルトビューネ2018』
[EuroArtsChannel 公式チャンネルより]
ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の演奏会、ヴァルトビューネ2018。ラトルを称える演出が満載の印象深いコンサート映像
サー・サイモン・ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の演奏会は、毎夏恒例のヴァルトビューネ・コンサートです。
ガーシュウィンの『キューバ』序曲、フォーレのパヴァーヌ ではじまり、その後ラトルの妻であるメゾソプラノのマグダレーナ・コジェナーがソリストとして登場し、カントルーブの「オーヴェルニュの歌」を歌っています。
『女房持ちはかわいそう』で明るく軽快にはじまり、『バイレロ』『紡ぎ女』『子守唄』でしっとりと美しく歌い、一転『捨てられた女』ではしんみりと物悲しく、そして『かわいい羊飼いの女』で透明感溢れる可憐な歌声を聴かせてくれます。
そして、ベルリン・フィルの底力を感じさせる、まばゆい程の色彩と強烈なリズムで展開されるハチャトゥリアンのバレエ組曲『ガイーヌ』と圧巻の描写力でローマの情景を描くレスピーギの交響詩『ローマの松』が続きます。プログラムは、ラトルらしい愉悦と悲哀に満ちた凝った演目で楽しませてくれます。
アンコールでは、ラトルがチェンバロを弾き、ベルリン・フィルのメンバー数人、そしてコジェナーがモンテヴェルディの『かくも甘い苦悩が』を歌いました。
さらに英国人の第二の国歌ともいわれるエルガーの『威風堂々』。ちょうどこの期間はサッカーW杯が開催されており、サッカー好きのラトルならではのジョークを交えたコメントを言うと、ホルン・セクションがラトルの髪型を真似は白のカーリーヘアのかつらをかぶって演奏するという一幕もありました。
最後にはおきまりのリンケ『ベルリンの風』。ラトルはビールを片手に各パートを巡回するなど、非常にリラックスした雰囲気で締めくくられました。
天候はあいにくの雨(ベルリンはずっと雨が降らない天気が続いていたのに、この日だけ雨!)でしたが、ラトルの最後を惜しむような演出が満載の印象深いコンサート映像となりました。
(キングインターナショナル)
『ヴァルトビューネ2018~グッバイ・サー・サイモン!』
【曲目】
ガーシュウィン:『キューバ』序曲
フォーレ:パヴァーヌ
カントルーブ:オーヴェルニュの歌 より
【女房持ちはかわいそう/ バイレロ/ 紡ぎ女/ 子守唄/捨てられた女/ かっこう/ かわいい羊飼いの女】
ハチャトゥリアン:バレエ組曲『ガイーヌ』
第3組曲より第2曲<クルドの若者たちの踊り>
第1組曲より第7曲<ガイーヌのアダージョ>
第1組曲より第8曲<レズギンカ>
レスピーギ:交響詩『ローマの松』
(アンコール)
モンテヴェルディ:『かくも甘い苦悩が』
エルガー:行進曲『威風堂々』 第1番 ニ長調
スーザ:行進曲『自由の鐘』
リンケ:行進曲『ベルリンの風』
【演奏】
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)
【収録】
2018年6月24日 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
映像監督:ヘニング・カステン(指揮者目線カメラ付)
画面:1080/60i Full HD,16:9
音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0
字幕:英語、ドイツ語
リージョン:All
本編:105分
ボーナス:10分
画面:1080/60i Full HD,16:9
音声:PCM ステレオ、DTS5.0
字幕:英語、ドイツ語
リージョン:All
本編:105分
ボーナス:10分