ハイ・オン・ファイア(High On Fire)通算8枚目のスタジオ・アルバム『Electric Messiah』
リフ・ロード=マット・パイク(vo,g)率いる、米国・カリフォルニア州オークランドに拠点を置く現代メタル・シーン最強のパワー・トリオHIGH ON FIREが、傑作と名高い「LUMINIFEROUS」(2015年)以来となる通算8枚目のスタジオ・アルバム「ELECTRIC MESSIAH」をリリースする。
■過去最高の突進力を誇る最高傑作
マットがSLEEPのメンバーでもあるということで、何かとドゥーム/ストーナー・メタルと勘違いされるHIGH ON FIREであるが、実際はマットのギターが荒れ狂い、パンクやロックンロールも内包し、スラッシュ・メタルにも似た突進力を持つヘヴィ・メタル。今作「ELECTRIC MESSIAH」は、その突進力を過去最高レヴェルにまで引き上げた屈指のマスターピース。
■セルフ・プロデュース
前々作「DE VERMIS MYSTERIIS」、前作「LUMINIFEROUS」では、CONVERGEのギタリストでもあるカート・バローをプロデューサーとして起用してきたが、今作では、カートにはミキシングとドラムスのレコーディングのみ依頼し、プロデュースをバンド自身で行なうことにより、解き放たれた獣のような獰猛性をサウンドに込めた。
■レミーに捧ぐ
本作のタイトルである「ELECTRIC MESSIAH」は、MOTORHEADの故レミー・キルミスターへ捧げたもの。ダミ声の声質などで、度々レミーと比較されてきたマットの夢にレミーが出てきて、自分をマネしていると誤解したレミーに怒られたマットは、その唯一無二の男・レミーに敬意を表したタイトルにしたかったという。タイトル曲“Electric Messiah”の歌詞の内容には、「彼が奏でるベースにお前の表情も溶ける」という、具体的にレミーを指した言葉も登場する。
■コ・ヘッドラインUSツアー
この「ELECTRIC MESSIAH」発表後の今年11月、MUNICIPAL WASTEとのコ・ヘッドラインで、『The Speed of the Wizard Tour』と銘打った北米ツアーを行なう。サポートは、TOXIC HOLOCAUST、そしてHAUNTという豪華ラインナップ。
【収録曲】
1. Spewn From The Earth / スピュウン・フロム・ジ・アース
2. Steps Of The Ziggurat/House Of Enlil
/ ステップス・オブ・ザ・ジグラット/ハウス・オブ・エンリル
3. Electric Messiah / エレクトリック・メサイア (※リード曲)
4. Sanctioned Annihilation / サンクションド・アナイアレイション
5. The Pallid Mask / ザ・パリッド・マスク
6. God Of The Godless / ゴッド・オブ・ザ・ゴッドレス
7. Freebooter / フリーブーター
8. The Witch And The Christ / ザ・ウィッチ・アンド・ザ・クライスト
9. Drowning Dog / ドラウニング・ドッグ
ヘヴィロック界の生きる伝説!完全新録アルバムとしては『エルサレム/ドープスモーカー』から約20年振りのニュー・アルバム。
全6曲、以前からライヴで披露されている"Sonic Titan"と"Antarcticans Thawed"以外は全て書き下しの新曲。フィードバックにまみれたギター/ベース・ノイズに導かれ、必殺のリフと神秘的な歌詞、陶酔境へ誘う音壁で聴かせるサウンドが続く一大傑作。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2018年09月21日 08:48