ドイル・ブラムホールII(Doyle Bramhall II)5枚目のアルバム『Shades』
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ここ日本ではエリック・クラプトンのツアーで欠かせない存在としても広く知られている、テキサスはオースティン出身のギタリスト、ドイル・ブラムホールII。ロジャー・ウォーターズやTボーン・バーネット、エルトン・ジョン、グレッグ・オールマン、アラン・トゥーサン、シェリル・クロウなどなど、様々なアーティストのライヴやアルバムを支える名バイ・プレイヤーとして広く支持を人気を集める彼が、約2年振りにソロ・アルバムを発表した。
2016年の『RICH MAN』以来となるニュー・スタジオ・アルバム『SHADES』。彼にとって通算5作目となる本ソロ・アルバムはドイル本人曰く“自分のなりたかったアーティスト/プロデューサーになるための殻を破った”アルバムであるという。ブルックリンとロサンゼルスでレコーディングの大半を行ったこのアルバムには、ブルースから、ガレージ・ロック、サイケデリック・ロックにソウルフルなバラードまで、幅広ジャンルを股に掛ける彼の懐の深いミュージシャンシップが遺憾なく発揮されている。つまり、ギタリスト/ヴォーカリストだけでなく、プロデューサー、アレンシャー、ソングライターとしても充実したキャリアを築き上げている実力派ミュージシャン、ドイル・ブラムホールIIの円熟味溢れる匠の技を堪能できる作品なのだ。
名バイ・プレイヤーとして知られる彼だけに、本作には豪華ゲストが多数参加!いずれも共演経験があるアーティストだという点も実に彼らしい。アルバムからのリード・トラックとして公開されている「Everything You Need」。ブルージーでソウルフルなこのナンバーで、彼と共演しているのはエリック・クラプトン!二人のギター・プレイがグッとくる1曲である。この他、アルバムにはこの他、前作でもコラボレーションしたノラ・ジョーンズをフィーチャーした「Searching for Love」、そしてドイルと同じオースティン出身のバンドGreyhoundsとたった3時間足らずでレコーディングした「Live Forever」も収録されている。
さらにアルバムを締めくくるのは、ボブ・ディランのカヴァー「Going, Going, Gone」。ここでフィーチャーされているのは、あのテデスキ・トラックス・バンド!昨年、グレッグ・オールマンのトリビュート・コンサートで彼らと共演したドイルは、アルバムをパワフルに締めくくるには、彼らのとの楽曲がぴったりだと感じたという。「楽曲の全て、そして自分とデレクとスーザンとのギター・パートはどれも自然に出来上がった。(10人編成のバンドと自分を加えた)11人全員でスタジオに入ってレコーディングしたんだ」この曲のレコーディングについてドイルはそう語っている。
「アルバムを『SHADES』というタイトルにしたのは、このアルバムの為に撮られた写真を見てから」そうドイルは説明し、さらにこう続ける。「光や色で影が出来るが、音や感情にもまた影がある。このアルバムは、スナップ写真のように、ある人の人生の一部分を表したものだと思う」名バイ・プレイヤーとしてではなく、1人のソロ・アーティストとしてのドイル・ブラムホールII。ミュージシャンとして、ソングライターとして、そしてプロデューサーとして最高に充実している彼の今全てがここにある!
【収録曲】
01. Love And Pain
02. Hammer Ring
03. Everything You Need (feat. Eric Clapton)
04. London To Tokyo
05. Searching For Love (with Norah Jones)
06. Live Forever (feat. Greyhounds)
07. Break Apart To Mend
08. She'll Come Around
09. The Night
10. Parvanah
11. Consciousness
12. Going Going Gone (feat. Tedeschi Trucks Band)
掲載: 2018年10月15日 09:10