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Mocky(モッキー)6枚目のアルバム『A Day At United』

Mocky(モッキー)『A Day At United』

「Kelela / Take Me Apart」、「Vulfpeck / Mr. Finish Line」、「Joey Dosik / Inside Voice」、「Benny Sings / City Melody」といったMOCKY 絡みの話題作のリリースが続く中、真打の新作がいよいよ登場。

「メロディを書き留めた紙片だけをもって、コルトレーン、ビル・エヴァンスらと共にスタジオに入り、その場でアルバムを作ったという、マイルスのアルバム"Kind Of Blue" 制作時の逸話が好きなんだ。」

LA移住後に自らホストとなり、不定期ながら続けているライヴ・イヴェント「ACE JAM hosted by MOCKY」。

会場はLAのダウンタウンにあるACE HOTELの最上階。元々は劇場を兼ね備えた映画の撮影スタジオとして1927年に建造された建物をリノベーションし、2014年にホテルとしてオープンした場所。

このアルバムの参加ミュージシャンたちの多くはACE JAMという場を通じ、共に音を出す仲間となった人たちばかり。

LAにいるミュージシャンたちに電話をかけ、参加できるミュージシャンが決まってから彼らの個性を念頭に置き、曲のスケッチを始めたのだと言う。

近年のMOCKY作品には欠かせない、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ジョーイ・ドォシク(ここでは鍵盤ではなく管楽器担当!)、ニア・アンドリューズ に加え、鍵盤奏者、デロン・ジョンソン(マイルス・デイヴィスの "Doo Bop")、管楽器奏者、ランダル・フィッシャー(Kadhja Bonet、デクスター・ストーリー ほか)、ベイシスト、ブランドン・ユージン・オーウェンズ(ケンドリック・ラマー、ロバート・グラスパー、ギャビー・ヘルナンデス、テラス・マーティン、ミア・ドイ・トッドほか)、日本では数々の作品を通じてお馴染みであろう、マーク・ド・クライブ・ロウ など現在、LAをべースに立派なキャリアを築いているミュージシャンたちが初参加していることも大きな特徴。

どこか2009年のアルバム「SASKAMODIE」を思い起こさせるこの新作。

パリで録音されたあのアルバムに流れる時間が夜だとすれば、この新作はLAの午後の陽光に微睡む時間のような趣き。

今もFRESHな1971年のスティーヴ・キューン、1973年のクインシー・ジョーンズ、1976年のRoy Ayers Ubiquity、70年代中頃のMizell Brthersの傑作群を聴く時間のような音の快楽に溺れること請け合いの、艶やかな快作。

 

【収録曲】
1. Eyebrow Wrestling
2. The Come Up
3. Space Strut
4. A Calm Promise
5. The Great Computer In The Sky
6. The Lonliest Monk
7. Sweet Beat
8. Lulu's Lullaby
9. Dorothea's Cue

Featuring
Mocky - Drums and Compositions
Miguel Atwood-Ferguson - Viola
Randal Fisher - Tenor Sax and Flute
Joey Dosik - Alto Sax and Flute
Aponte Poro - Congas and Percussion
Nia Andrews - Vocals and Percussion
Lucky Paul - Percussion and Electronics
Deron Johnson - Piano and Rhodes*
Mark De Clive-Lowe – Keyboards and Synths**
Harry Foster - Nylon String Guitar and Vocals ***
Brandon Eugene Owens - Acoustic Bass

* except 7 + 8
**Piano on 8, Rhodes on 7
***Clavinet on 5

Mocky(モッキー)『A Day At United』

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2018年11月16日 18:02