『ROMA/ローマ』サウンドトラック到着。70年代のメキシコシティの町のどこかからレコードの音が聞こえてくる
蘇るシーンの数々・・・心に刻まれる劇中に流れる旋律を集めて
第91回アカデミー賞監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、外国語映画賞(メキシコ代表)、撮影賞(アルフォンソ・キュアロン)を受賞した、監督2018年作品『ROMA/ローマ』のサウンドトラック。社会変動に揺れる1970年代メキシコの中流家庭の日々が描かれ、監督の半自伝的映画といわれる本作は、あまりにも美しいモノクロの映像、あまりにも美しい音響で綴られ、それはごく個人的な状況を描きつつも、当時の社会状況を克明に再現した。現在Netflixで配信中の本作はヴェネツィア国際映画賞で金獅子賞、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞をはじめ数々の映画賞を受賞し世界中で絶賛の声がやまない。サントラ盤には、劇中に流れる当時の空気を再現するラテン・ヒットや当時のポップス・ヒット曲を19曲収録している。
70年代前半のメキシコシティを丹念に再現する美しい映画。演出的なスコアを敢えて使わないこの映画のサントラは、町でラジオから、町の誰かが聴いているのが漏れてくる、そんな状況から聴こえてくる、当時聴こえてきたであろう、庶民に愛されたラテンポップおよびポップスの数々。このアルバムで、気分は、その頃のメキシコシティ、まさにその気分のロマンチックな選曲盤。(馬場敏裕)
『ROMA/ ローマ』2018年作品
監督・脚本・撮影:アルフォンソ・キュアロン
製作:ジョナサン・キング
衣装デザイン:アンナ・テラザス
出演:ヤリッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ、マルコ・グラフ、ダニエラ・デメサ、カルロス・ペラルタ、ディエゴ・コルティナ・アウトレイ
3月9日より各イオンシネマにて上映
Netflixにて配信中
サウンドトラックのトラックリストは以下です。
1.約束(レオ・ダン)
2.誰よりも可愛い君(ロシオ・デュルカル)
3.お金がない(ファン・ガブリエル)
4.忘却の小舟(ホセ・ホセ)
5.グラシアス(リゴ・トバル)
6.ソンブラス(ハビエル・ソリス)
7.イエロー・リヴァー(クリスティー)
8.私はイエスがわからない(ジーザス・クライスト・スーパースターより)(イボンヌ・エリマン)
9.メロンの心(オルケスタ・ペレス・プラード)
10.パンチャの瞳(トリオ・チコンテベク)
11.マミー・ブルー(ロジャー・ホイテッカー)
12.悲しき天使(レイ・コニフ・シンガーズ)
13.朝日のあたる家(ハビエル・バティス)
14.失われた都市(ラ・レボルシオーネ・デ・エミリアノ・サパタ)
15.話をしよう(ロス・ソシオス・デル・リトモ)
16.恋のジプシー(ルビタ・ダレッシオ)
17.恋におちたら(アンヘリナ・マリア)
18.海と泡(アカプルコ・トロピカル)
19.義母(エルベルト・モゲル・イ・ロス・ストルウィク)