巨匠ホルショフスキ最後の弟子、相沢吏江子率いるトリオによるシューマン/ピアノ三重奏団全集
【参考動画】ホルショフスキの指導を受ける相沢吏江子
巨匠ホルショフスキ最後の弟子、
相沢吏江子率いるピアノ三重奏団!
相沢吏江子は宝塚市生まれ。1988年夏、内田光子の推挙によりマールボロ音楽祭に史上最年少で参加。同時にソリストとしてアメリカ・デビューを飾り絶賛を博しました。翌年、カーティス音楽院に留学し、M.ホルショフスキ(1892~1993)の最後の弟子となり、卒業後はP.ゼルキンに師事しました。2011年、ホルショフスキ未亡人の許可を得て、ホルショフスキ・トリオを結成。今後の活躍が期待されています。ホルショフスキと言えば、最晩年にノンサッチ・レーベルに録音したソロ作品集が有名ですが、1970年代まではヨゼフ・シゲティやパブロ・カザルスといった弦の大家との室内楽演奏で広く知られていました。今回のホルショフスキ・トリオの新録音、シューマンのピアノ三重奏曲もホルショフスキが生前幾度も演奏したレパートリーです。プロモーションCDを事前に入手した試聴したところ、冒頭から非常に濃密な室内楽の世界が展開され、たちまち魅了されてしまいました。相沢吏江子の濃厚な語り口は、もう一人の師、P.ゼルキンの演奏に通じるものもあり、興味が尽きません。室内楽、ピアノ、シューマンの音楽の愛好家の方々におすすめしたいと思います。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
20世紀ポーランドの偉大なピアニスト、ミェチスワフ・ホルショフスキの名を冠した気鋭のピアノ三重奏団、ホルショフスキ・トリオの新録音がAvieからリリース。相沢吏江子は、10代半ばでカーネギー・ホール・デビューを飾り、カーティス音楽院でホルショフスキの最後の弟子となったピアニスト。トリオは、二度のグラミー賞ノミネートを誇るヴァイオリニスト、ジェシー・ミルス、ダデラス弦楽四重奏団の創立メンバー、ラーマン・ラマクリシュナンとともに、ホルショフスキ夫人の賛同と支援を得て結成され、2011年にニューヨークのロックフェラー大学でデビュー。現在もニューヨークを拠点に、北米、アジア、インド各地で活動し、2018年11月にもハクジュ・ホールやザ・フェニックス・ホール等で来日公演を行っています。Avieへのデビュー録音となるのは、2018年の来日公演でも披露された「第1番」を含む、シューマンのピアノ三重奏曲全集。個々の高い技量と深く結びついたトリオのメンバーシップを活かし、シューマンのロマンと情熱溢れるピアノ三重奏曲を表現しています。
(東京エムプラス)
【曲目】
シューマン:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調 Op.80
ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
幻想小曲集 Op.88
【演奏】
ホルショフスキ・トリオ
〔ジェシー・ミルス(ヴァイオリン)、
ラーマン・ラマクリシュナン(チェロ)、
相沢吏江子(ピアノ)〕
【録音】
2017年12月6日ー9日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年03月06日 00:00