3月8日更新:細野晴臣、50thイヤー! マスターズ・チョイス 細野晴臣スペシャル!今日は細野晴臣『銀河鉄道の夜』
幻想的なアニメのサントラは架空のワールドミュージック
『銀河鉄道の夜』
科学万博が筑波で開催されていた1985年7月に公開されたアニメーション映画『銀河鉄道の夜』。宮沢賢治の名作が、登場人物たちの姿を猫に変えて、より幻想的な世界を導き出した伝説の作品だが、伝説の度合いを上げていたのが細野晴臣が担当した音楽だった。無国籍無時代の感覚の物語に奏でられた、ユーモラスに漂うような架空のワールドミュージック。テーマの機関車のリズムがそのまま曲のそれに重なっていく、幼い子達の感覚に直接届くような遊び心。それでいて思索的でもあるのは、まさに古今東西の芸術に触れてきた後のアウトプット。
オンライン:馬場 敏裕
馬場 敏裕の「私と細野晴臣」
細野さんの音楽、を意識するようになったのは、おそらく、なにかどこかで、映画音楽がお好きだ、と読んでからだった。推薦された一曲に『最後の楽園』の「パペーテの夜明け」があり、それまで意識して聴いていなかった自分は、新しい目を開かされたようだった。細野さんの映画音楽、それは私にとって、特別の位置にある。
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掲載: 2019年03月08日 17:30