細野晴臣＆齋藤飛鳥、展覧会「テート美術館 ― YBA ＆ BEYOND 世界を変えた90s英国アート」アンバサダー就任

細野晴臣と齋藤飛鳥が、来年2026年2月11日から5月11日まで、国立新美術館にて開催される「テート美術館 ― YBA ＆ BEYOND 世界を変えた90s英国アート」のアンバサダーに就任した。

本展は、テート美術館のコレクションを中心に、1990年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を多角的に紹介する企画。57組のアーティストによる約100点の作品を通して、この時代のクリエイティヴな熱狂が世界のアート・シーンにどのような決定的影響を与えたのかを検証する。

本展のアンバサダーの細野晴臣と齋藤飛鳥は、音声ガイドをはじめ、様々な形で90年代英国アートの魅力をナビゲートする。また、細野は本展の巡回先でもある京都市京セラ美術館 中央ホールにて、今年2025年12月にスペシャル・ライヴ「Haruomi Hosono Live 2025」を開催することも決定している。

■細野晴臣 コメント
ロンドンでは、ニューウェーブからニューロマンティックの頃など、本当に楽しい時間を過ごしましたが、80年代の終わりに行ったときには、街の空気も人々の様子もすっかり変わっていて、時代がガラッと変わったと感じました。

フランシス・ベーコンの、不気味さを含んだ絵が好きで、彼のアトリエを再現した展示を見たことも覚えています。

最近ロンドンを訪れた際にもテートに足を運びましたが、あの節目の時代から90年代、そして今へと続くイギリスのアートがどんな姿を見せてくれるのか、この展覧会であらためて感じられるのを楽しみにしています。

■齋藤飛鳥 コメント
アートとひとことで言っても、どこからどこまでがアートなのか、正直よくわからなくて、なんとなく敷居が高い気がして少し気おくれしていました。

そんな私に衝撃を与えたのが、ロンドンで訪れたテート・モダンでした。初めて足を踏み入れたとき、作品の意味や背景はわからないのに、なぜか強く惹かれたのを覚えています。

今回、そのテート美術館からこれほど多くの作品が日本にやってくることに、胸が躍る思いです。私にとってイギリスは、伝統を尊重しながら新しい文化を受け入れてきた歴史が魅力的で、知的なユーモアや湿ったメロディが美しい音楽、クラシックでありながらモダンでリラックス感のあるファッション、どれもが魅力的に映ります。

もしそれらすべてを包み込んで『アート』と呼べるなら、アートは日常にあり、敷居なんて本当はなかったのだと感じます。この感覚に決着をつけるためにも、この展覧会を見届けられることを心から嬉しく思います。どんな展覧会になるのか、とても楽しみです。

また、出品作家のフル・ラインナップおよび展示構成（章立て）が公開された。本展は、90年代英国美術の独自性を6つのテーマで読み解き、各章を繋ぐ重要作を「スポットライト」として紹介し、ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、ルベイナ・ヒミド、スティーヴ・マックイーン、トレイシー・エミン、ヴォルフガング・ティルマンス等、総勢57組のアーティストによる作品群で構成されている。

なお、ユニクロ「UT」クリエイティヴ・ディレクターとしても活動し、「UT GRAND PRIX 2025」テート美術館「UT」の審査員を務める等、テート美術館との深い繋がりを持つアーティストで、本展のロゴを制作した河村康輔による全アーティストを含んだラインナップ・ヴィジュアルも公開された。

■ラインナップ・ヴィジュアル
 

▼展覧会情報

「テート美術館 ― YBA ＆ BEYOND 世界を変えた90s英国アート」
■東京展
2026年2月11日（水・祝）～5月11日（月）国立新美術館 企画展示室2E
休館日：毎週火曜日
※ただし2026年5月5日（火・祝）は開館
開館時間：10:00～18:00
※毎週金、土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで

■京都展
2026年6月3日（水）～9月6日（日）京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ