古楽界の名ヴァイオリニスト、グナール・レツボールがモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを録音!
1778年はヴァイオリン・ソナタの転換期。モーツァルトが一段高い次元に踏み込んだ作品集
モーツァルトは幼少の頃から晩年にいたるまで継続してヴァイオリン・ソナタを書き続けました。といっても初期の作品は「ヴァイオリン・オブリガート付きピアノ・ソナタ」で、あくまでもピアノが主体となっていました。転機となるのは1778年、マンハイムで書かれたソナタたち。ここでモーツァルトはヴァイオリンに独立した美しい旋律を与え、ピアノと同等に対話をさせ、成熟した音楽を紡ぎ出す手法を取るようになります。これはマンハイム楽派のトレンドであった「疾風怒濤」の影響から、より自由で劇的な表現を求めたとも考えられますが、これを機にモーツァルトのソナタは更なる深まりを見せます。
古楽界の名ヴァイオリニスト、レツボールによる美しい語り口の演奏です。手兵のアルス・アンティクァ・オーストリアで共演している気心の知れたチェンバロ奏者、トラクスラーとの息もピッタリ。モーツァルトの真髄をじっくりと聴かせてくれるアルバムです。
(キングインターナショナル)
『マンハイム1778~モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集』
【曲目】
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタト長調 K.301
ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 K.302
ヴァイオリン・ソナタハ長調 K.303
ヴァイオリン・ソナタイ長調 K.305
ヴァイオリン・ソナタハ長調 K.296
【演奏】
グナール・レツボール(ヴァイオリン)
エーリヒ・トラクスラー(チェンバロ)
【録音】
2018年1月26-28日
オーストリア、聖フローリアン修道院
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年03月26日 00:00