Uncle Walt's Band(アンクル・ウォルツ・バンド)最新リマスター音源と未発表ボーナス・トラックで復活
サウスカロライナ州スパータンバーグ出身のUNCLE WALT'S BANDは、1972年にナッシュヴィルへ移り、その後しばらくしてウィリス・アラン・ラムジーに誘われてテキサス州オースティンへ活動の拠点を移したという。そこで彼らはアルバムをリリースするところまでは辿り着くことが出来ず、1974年故郷スパータンバーグへ戻り、そこでデビュー・アルバム『BLAME IT ON BOSSA NOVA』ろ制作する。1000枚生産したLPは、ライヴやバンド自らの手売りでたちまち売り切れ、彼らに対する注目度もどんどんと高くなり、再び彼らはオースティンを目指すことに。そこで、デビュー・アルバムをセルフ・タイトルの『UNCLE WALT'S BAND』で再発する。カントリーやブルーグラス、ジャズ、そしてビートルズの影響を受けたようなポップ・ミュージックを取り入れた彼らのサウンドは、その3声のハーモニーと合わせて多くの心を掴み、ファンの中には、ライル・ラヴェットやジミー・デイル・ギルモア、ルシンダ・ウィリアムズなどミュージシャンも数多くいたと言われている。
その彼らのデビュー・アルバム『UNCLE WALT'S BAND』がCDで復活!これは昨年リリースされた、彼らのキャリアを辿るアンソロジー作品『THOSE BOYS FROM CAROLINA, THEY SURE COULD SING...』に続くリイシュー・プロジェクトの第2弾となる。しかもただの再発ではなく、アルバムの最新リマスター音源に、デモやライヴ音源を中心とするボーナス・トラック11曲を加えた"デラックス・エディション”での復刻となる。
収録されているボーナス・トラックは、11曲全てが未発表音源。その中には、彼らが多くの観客を魅了したライヴ・パフォーマンスの音源も含まれている。またCDブックレットには、様々な紆余曲折を経て70年代中に幾度も再発された本作とバンドの歴史を辿るライナーノーツが、バンドのメンバー、そしてライル・ラヴェットやマーチャ・ボールなどテキサスのミュージシャンたちのコメントを交えながら収録されている。
アメリカ音楽史の中では、”知る人ぞ知る”、カルトな存在かも知れないが、UNCLE WALT'S BANDの曲は、ライル・ラヴェットを始め、ショーン・コルヴィン、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、そしてジミー・デイル・ギルモアといった様々なアーティストによってカヴァーされ、3声のハーモニーと様々なアメリカン・ミュージックを取り込んだ音楽性は、“アメリカーナ・ムーヴメントの源流”の一つだとも言われている。テキサス音楽シーンの重鎮、ウィリス・アラン・ラムジーがかつて、“ブルーグラス版ビートルズ”と表現し、ライル・ラヴェットが心奪われたという彼らの原点を知る格好の作品となるだろう。
【収録曲】
01. Ruby
02. Dish Wiped Clean
03. Little Sadie
04. High Hill
05. Four 'Til Late
06. Undecided
07. Gimme Some Skin
08. Seat Of Logic
09. Don't You Think I Feel It Too
10. In The Night
11. Aloha
Bonus Tracks
12. After You've Gone (Demo)
13. Your Father's Frown (Demo)
14. Lonely In Love (Demo)
15. Tuxedo Tale (Demo)
16. Rollin' My Blues (Demo)
17. Time On My Hands (Demo)
18. Rock Island Line (Demo)
19. Since You've Been Gone (Live On Amanda Radio)
20. Early Riser (Live On Amanda Radio)
21. Trap For Two (Live At The Waterloo Ice House)
22. Betty (Live At The Waterloo Ice House)