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ティアンワ・ヤン、ヴィト&ベルリン・ドイツ響とブラームスの“ヴァイオリン協奏曲”&“二重協奏曲”を録音

ティアンワ・ヤン

1877年に交響曲第2番を書き上げたブラームス。劇的で緊張感に満ちた交響曲第1番とは対照的な田園的な性格を持つ第2交響曲の流れを受け、その翌年に作曲されたのがこの「ヴァイオリン協奏曲」でした。

やはり優雅で美しい旋律に満ちたこの作品は、サラサーテが演奏するブルッフの協奏曲を聴いて感銘を受けたのが直接の作曲の動機とされていますが、実際には同じ調性を持つベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の影響が強く、重厚なオーケストラ・パートと美しく情熱的な旋律のヴァイオリン・パートが絡み合う素晴らしい仕上りのため、ベートーヴェン、メンデルスゾーンと並ぶ「3大ヴァイオリン協奏曲」の一つと称えられています。二重協奏曲は1887年の作品。ブラームスの最後の管弦楽曲でもあるこの曲は、バロック期の“合奏協奏曲”を思わせる、各々の独奏楽器の対話と、オーケストラの掛け合いが見事な力作です。

ヴァイオリン協奏曲でソロを務めるのは、これまでにもNAXOSからリリースした数々のアルバムでおなじみの女性ヴァイオリニスト、ティアンワ・ヤン。多くの名演が存在する名曲ですが、彼女は物怖じすることなく果敢に演奏。自身の音楽を朗々と歌い上げています。二重協奏曲で同じくチェロの独奏を務めるシュヴァーベは良く響く音色でブラームスの哀愁に満ちた旋律を高らかに歌い上げ、ティアンワ・ヤンとの素晴らしい共演を披露しています。

交響曲にも匹敵する重要なオーケストラ・パートをまとめ上げているのは名指揮者アントニ・ヴィト。若き独奏者に負けない情熱でブラームスの音楽に対峙しています。ベルリン=ダーレムの「イエス・キリスト教会」で行われた録音にも注目です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.77(1878)
1.第1楽章:Allegro non troppo
2.第2楽章:Adagio
3.第3楽章:Allegro giocoso, ma non troppo vivace

ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102(1887)
4.第1楽章:Allegro
5.第2楽章:Andante
6.第3楽章:Vivace non troppo

【演奏】
ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)
アントニ・ヴィト(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)

【録音】
2017年6月5-7日
イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム、ドイツ

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付]
日本語解説:片桐 卓也

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年04月26日 00:00