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女性作曲家ポーリーヌ・ガルシア・ヴィアルドのピアノ伴奏室内オペラ“最後の魔法使い”が世界初録音!

ヴィアルド

文豪ツルゲーネフと女性作曲家ヴィアルドがタッグを組んだ室内オペラ「最後の魔法使い」世界初録音!

文豪ツルゲーネフが台本を書いたオペラが世界初録音に。ポーリーヌ・ガルシア・ヴィアルド(1821-1910)作曲のピアノ伴奏室内オペラ「最後の魔法使い」。

ヴィアルドは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」初演でアルマヴィーヴァ伯爵を歌った高名なテノール、マヌエル・ガルシアの娘。姉は伝説的プリマドンナ、マリア・マリブラン。彼女自身も絶大な人気を誇ったメゾ・ソプラノ歌手で、ブラームスのアルト・ラプソディの初演で独唱を歌ったり、マイヤベーア「預言者」初演で主人公の母親フィデスを歌ったりしている。

ツルゲーネフはヴィアルドの「おっかけ」で、ついにパリに移住してしまい、ヴィアルド一家の側近的存在になっていた。
さてヴィアルドは作曲家としても優秀で(小林緑著「女性作曲家列伝」でも取り上げられている)、歌曲、ピアノ曲、室内楽曲などを多数手掛けている。「最後の魔法使い」は、舞台から退いた後の1867年にツルゲーネフが書いたフランス語台本に作曲したもの。元々バーデン=バーデンで私的に上演されたが、評判が良く、ドイツでオーケストラ伴奏のドイツ語上演も行われたほど。

かつては恐れられた魔法使いクラカミシュも今は老い衰えてしまった。彼にはステラという娘がいて、彼女を王子レリオが愛している。いろいろあった後、クラカミシュは王子と娘の結婚を許すという物語。音楽は充実しており、ピアノ伴奏ということと曲の間がナレーションという他は立派なオペラ。

歌手はステラ役のキャミル・ザモラがベテランな他は若い人たちばかりだが、いずれも優秀。
詳細な英文解説とあらすじ、仏英対訳付き。
(東武ランドシステム)

【曲目】
ポーリーヌ・ガルシア・ヴィアルド(1821-1910):「最後の魔法使い」
~2幕の室内オペラ(台本:イワン・ツルゲーネフ)

【演奏】
エリック・オーウィンズ(クラカミシュ バス=バリトン)
ジェイミー・バートン(女王 メッゾソプラノ)
キャミル・ザモラ(ステラ ソプラノ)
エイドリアーナ・ザバラ(レリオ王子 メッゾソプラノ)
マイケル・スタットリー(パランパンパン テノール)
サラ・ブレイリー(ヴェルヴェイヌ ソプラノ)
トュルディー・スタイラー(語り)
マンハッタン女声合唱団

マイラ・ファン(ピアノ)

【録音】
2017年2月2-5日,4月29日 ニューヨーク,アメリカ文学芸術アカデミー
2017年10月25日 ニューヨーク ジョン・キルゴア・サウンド・アンド・レコーディング

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年04月26日 00:00