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バリトン&リュートのデュオ「ドゥルセス・エクスヴィエ」~ジョスカン・デ・プレ:リュート伴奏による歌曲集


[Outhere Music 公式チャンネルより]

ルネサンス教会音楽の巨匠による世俗歌曲を、独自のリュート伴奏で!

ジョスカン・デ・プレといえば、ルネサンス多声音楽の世界に全盛をもたらしたフランス=フランドル楽派(ネーデルラント楽派)のなかでも最大級の巨匠。
ア・カペラによる教会音楽でポリフォニー音楽の可能性を極限まで追求した大家ですが、その一方で、俗世向けの歌も数多く書いていたことは意外に知られていません。教会音楽と同じく多声で書かれた、フランス語の歌詞をとる世俗シャンソンが多いのですが、それらは歌い手をひとりに絞り、他のパートをリュートなどの和音楽器で編曲して演奏することもできます。

本盤では欧州の新世代を担う二人の異才がまさに当時流のデュオ編成でジョスカン作品を厳選録音。
南仏の古楽拠点のひとつリヨンから世に出たロマン・ボグレールの細やかな歌い口もさることながら、ジャズやロックなど広範な分野でも活躍するスロヴェニアのリュート奏者ボル・ズリアンはここで独自の楽器研究を反映。500年前の演奏実践を検証、フレットを三重巻にし適宜ピックのような小片を指につけて弾く「ブレイ(唸り音)・リュート」の再現を試みています。
折々に独特の雑味ある倍音がアクセントを添えるその音色は、味わい豊かな造形美で現代人を魅了してやまないゴシック期のフランドル絵画にも通じる趣きが。詩句の響きが艶やかに映える独唱で、ジョスカン芸術の思わぬ側面に触れられる1枚です。国内仕様は訳詞・解説訳付。
(ナクソス・ジャパン)

『ジョスカン・デ・プレ:リュート伴奏による歌曲(シャンソン)集』
【曲目】
ジョスカン・デ・プレ(1550頃~1521):リュート伴奏による歌曲(シャンソン)集
1) アヴェ・マリア(ごきげんよう、マリアさま)
2) 即興による前奏I
3) 千もの悲しみが
4) 皇帝の歌(ルイス・デ・ナルバエス)
5) 果てしない悲しみに、わたしは耐えねばならぬ
6) なおいっそうに、はてしなくお仕えします
7) 即興による前奏II
8) 谷の精たちよ
9) 望みなき宿命か
10) 即興による前奏III
11) さらば、わが恋
12) ラ・ベルナルディーナ
13) とある茂みの蔭で
14) 即興による前奏IV
15) リチェルカーレ
16) 主よ、あなたに望みをかけます
17) 即興による前奏V
18) 悲痛さに打ちすえられて
19) ジョスカンの思いつき
20) あなたをお見かけしなくなっただけで
21) 即興による前奏IV
22) 森の妖精たちよ(オケゲムの逝去を悼む哀歌)

【演奏】
ドゥルセス・エクスヴィエ
【ロマン・ボクレール(バリトン) ボル・ズリアン(ブレイ・リュート)】

【録音】
2018年10月、サンテーユ聖母教会(フランス南部ラングドック地方エロー県)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付]
歌詞・解説日本語訳:白沢達生

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年05月31日 00:00