注目アイテム詳細

André Mehmari(アンドレ・メマーリ)トリオ編成によるカヴァー集『Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeça』&コラボ作品『Ra』

ジャンルを超越したブラジル最高峰ピアニストであり、この国のクラシック界で最も演奏されることの多い現代の作曲家でもあるアンドレ・メマーリが、ミルトン・ナシメント、ロー・ボルジスら<クルビ・ダ・エスキーナ>一派の楽曲カヴァー集『Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeça』と、南米器楽シーンの代表アーティストたちとのコラボにより名作『マカシェイラ・フィールズ』の外伝的アルバムをリリース

 

line

『Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeça』

André Mehmari「Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeca」

ブラジルが生んだ現代最高峰のピアニスト・作曲家アンドレ・メマーリのトリオ編成による最新作は、ミルトン・ナシメント、ロー・ボルジスら<クルビ・ダ・エスキーナ>一派の楽曲カヴァー集。

かねてからコンサートでも多く取り上げる機会の多い、ミルトン・ナシメント、ロー・ボルジスら<クルビ・ダ・エスキーナ>一派の楽曲カヴァー集をリリース。ブラジル音楽ファンなら誰もが知るメロディの数々、そしてその陰で躍動する副旋律にもスポットを当て、無邪気にそして純粋に向かい合った作品。

ここ数年のレギュラー・メンバーで、2016年の来日公演にも帯同したネイマール・ヂアス(b)、セルジオ・ヘジ(ds)とのトリオによる録音。ライブで磨き上げられたピアノ・トリオのアレンジに、メマーリ自身によるエレクトリックピアノ、シンセ、オルガン、アコーディオン、管楽器演奏をダビング。ジャズ・ピアノ・トリオ的な解釈を逸脱したスケールの前半部。ウアクチ以降の神秘的なフォークロア色漂う後半部、そして10分超のピアノソロによる「Paixão e Fé」で幕を閉じる構成。

アントニオ・ロウレイロ、アレシャンドリ・アンドレス、カルロス・アギーレ&フアン・キンテーロなど、近年特にコラボレーションでの活動を多く展開してきたアンドレ・メマーリが、「鍵盤奏者」であることに回帰した作品といえるかもしれない。

 

【収録曲】
1. Tudo que você podia ser / Trem azul (Lô e Márcio Borges) (6:09)
2/3. Suíte clube da esquina (16')
Faixa 2 : Parte 1
Clube da Esquina 1 (Lô Borges, Márcio Borges e Milton Nascimento)
Faixa 3:  PARTE 2
Clube da Esquina 2 (Lô Borges, Márcio Borges e Milton Nascimento)
Cais (Milton Nascimento/ Ronaldo Bastos)
Cravo e Canela (Milton Nascimento)
4. Um Girassol da Cor de seu Vestido (Lô e Márcio Borges) (3:39)
5. Canoa Canoa (Nelson Angelo / Ronaldo Bastos)  4:38)
6. E Daí?  (Milton Nascimento / Ruy Guerra)
7. Nascente (Flávio Venturini / Murilo Antunes)  (3:51)
8. Me Deixe em Paz  (Monsueto)  (4:50)
9. Olho D’Água (Paulo Jobim / Ronaldo Bastos)  (3:04)
10. Lua Girou  (Folclore Baiano, adapt. Milton Nascimento (3:39)
11. Paixão e Fé (Tavinho Moura / Fernando Brant)

Produced by André Mehmari

 

line

『Ra』

André Mehmari「RA」

ブラジルが生んだ現代最高峰のピアニスト・作曲家アンドレ・メマーリと、ミナス新世代を代表するシンガーソングライター、アレシャンドリ・アンドレス、二人とのコラボレーションを展開してきた作詞家ベルナルド・マラニャォンによるコラボレーション作品。緑深きミナスの旋律溢れる、新世紀フォークロアの最前線。

緑深きミナスの原風景を想起する旋律に、クラシックや現代ジャズの先鋭的タッチ、そしてほのかなオリエンタリズムが交差する。

12年発表のアルバム『マカシェイラ・フィールズ』が「現代のブラジル音楽における金字塔、00年以降に発表されたブラジル音楽アルバムの中で最も素晴らしい作品」(ラティーナ誌)と絶賛された、ミナス出身のシンガーソングライター・マルチ奏者、アレシャンドリ・アンドレス。二人の詩作の多くを担い、新世代ミナス・シーンに欠かせない作詞家、ベルナルド・マラニャォン。これまで個々にコラボレーションを展開してきた三者が一同に集い作り上げた本作は、ミナス音楽のエッセンスをハイブリッドに凝縮させたような内容に結実。

ピアノ、フルート、ギター、アコーディオン、マリンバ、etc... アンドレ・メマーリとアレシャンドリ・アンドレス二人の演奏によるアンサンブルを軸に、柔らかで飾りのない三人の歌が、21世紀に息づくフォークロアと詩の世界を紡いでいく。メマーリによるシンセサイザー演奏はそれらアコースティックな響きと調和しつつ、ときにアクセントともなり、数世紀の時空をトリップさせるような効果を生んでいることも見逃せない。

サウンド的にもメンバー編成からも、21世紀ブラジル音楽の傑作でありチェンバー・ポップの進化系として広く支持を生んだ名作『マカシェイラ・フィールズ』の外伝的な内容ともいえる本作。

アレシャンドリ・アンドレスは、くるり主催<京都音博2017>に招聘されるなど、インディー・ロック~ジャズ周辺シーンに至る音楽家からの信奉も厚く、本作が日本の音楽シーンにどのように伝播し影響を与えていくかにも注目。

 

【収録曲】
1. Dança
2. Baião de Cohen
3. Proezas de Alexandre
4. Sumaúma
5. Nós Outros
6. O Mantra de Miguel
7. Mehmari San
8. O Nome de Lídia
9. Festa dos pássaros
10. Ligeti Lullaby
11. Rubrica
12. Olinda /
13. Tanka do Gato
14.Juá
15. Mais Água Mais Luz
16. Agualuz

Produced by André Mehmari

掲載: 2019年06月26日 13:31