Nad Sylvan(ナッド・シルヴァン)ソロ3部作の最終作『The Regal Bastard』
ロイネ・ストルトとのバンドAgents Of Mercyでリード・ヴォーカルを担当し、2012年からは元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットのプロジェクト"Genesis Revisited"でも表現力豊かな歌唱力を遺憾なく発揮しているスウェーデン人アーティストのNad Sylvan(ナッド・シルヴァン)。今作『The Regal Bastard』は、"ヴァンパイレーツ(Vampirates)"の物語を基にした3部作からなるコンセプト作品の最終章である。
前作に続き、豪華ミュージシャンたちが再集結、Nadの壮大なヴィジョンを実現する手助けをしている。Guthrie Govanは「I Am The Sea」「Leave Me On These Waters」、Tony Levinは「Meet Your Maker」、そしてTHE FLOWER KINGSのJonas Reingold、さらに元SPOCK'S BEARD/現在BIG BIG TRAINのドラマーNick D'Virgilioは、作品の大部分の曲でプレイしている。さらに女性シンガー、Sheona Urquhart、Jade Ell、Tania Dokoの3人も前作に続いての参加となる。幻想的なアートワークは、3部作の2作目『The Bride Said No』に続いてMarcela Bolivarによるものだ。
「今作は3部作の中でも最高の1枚になる。ファンを楽しませる内容だと信じているからね。前2作と比べると重いリフはないけど、ポップなプログレにアプローチした作品になっている」とNadは自信をのぞかせる。
リリースに先駆けて公開された「Meet Your Maker」は、プログレッシヴ・ロック/シンフォニック・ロックにR&B/Soulの要素を大胆に取り入れた個性豊かな佳曲で、MVも黄金色に染まった大海に浮かぶ帆を上げた船が強い印象を残す。3部作の1作目にあたる『Courting The Window』(2015)は、「Carry Me Home」で幕を開けた。そして3部作最終章『The Regal Bastard』のエンディングを飾る楽曲「Honey I'm Home」をもって長い旅は終わり帰還を果たす。この曲で素晴らしいギターの音色を奏でているのはスティーヴ・ハケットだ。
2017年8月にレコーディングを始めておよそ2年、一流のミュージシャンが参加し、最高のサウンド・プロダクションによって構成された3部作の完結編が遂に終わりを迎えるが、彼の作品への情熱は止むことはない。この3部作を演劇作品として上演することを目論んでいるという。
【収録曲】
01. I Am The Sea (07:49)
02. Oahu (04:19)
03. Whoa (Always Been Without You) (07:22)
04. Meet Your Maker (06:36)
05. The Regal Bastard (12:22)
06. Leave Me On These Waters (05:49)
07. Honey I’m Home (03:02)
08. Diva Time (04:52)
09. The Lake Isle of Innisfree (03:43)
タグ : プログレッシブロック (Progressive Rock)
掲載: 2019年07月08日 16:27