Helios(ヘリオス)サード・アルバム『Caesura』がリマスター復刻
精緻に作りこまれたセンチメンタルなエレクトロニカ路線のヘリオス名義、ソロ・ピアノにフォーカスしたミニマルで静謐なポスト・クラシカル路線のゴールドムンド名義を中心に、アップル、フェイスブック、グーグルなどのCM音楽や映画のスコアを手がける優秀な作曲家キース・ケニフ。リリースする作品すべてがロングセラーを記録し、10年以上に渡りシーンのトップ・アーティストでありつづけています。
本作は2008年にTypeからリリースされたヘリオス名義での3rdアルバム『Caesura』の再発盤。フィジカルは長年廃盤状態でしたが、待望の再発となりました。2006年リリースの『Eingya』は彼自身が演奏したピアノとギターなど生楽器によるセンチメンタルなメロディーと、穏やかなシンセやエレクトロニクス、フィールドレコーディングが織りなすメロディック・エレクトロニカの金字塔として後世に多大な影響を与えました。
本作『Caesura』は生楽器を多用した『Eingya』よりも、ビートを強調したよりエレクトロニカ色の強い作品。ピアノとギターを中心としたシネマティックなメロディーは健在ながら、さらにウルリッヒ・シュナウスのようなシューゲイザーやポスト・ロック寄りのサウンドも取り入れたヘリオス・サウンドの完成形。
紙ジャケット仕様の新装パッケージ。日本限定再発盤。ヘリオスの『Yume』と2018年の最新作『Veriditas』を手がけたテイラー・デュプリーがリマスタリングを担当しています。
【収録曲】
1. Hope Valley Hill
2. Come With Nothings
3. Glimpse
4. Fourteen Drawings
5. Backlight
6. The Red Truth
7. A Mountain Of Ice
8. Mima
9. Shoulder To Hand
10. Hollie
自身が演奏したピアノとギターなど生楽器によるセンチメンタルなメロディーと、穏やかなシンセやエレクトロニクス、フィールドレコーディングが織りなすアンビエント~エレクトロニカなテクスチャーによって構築された至高のシネマティック・サウンド。穏やかでメランコリックでありながら心震わせるエモーショナルさが詰まったこの作品は、ポスト・ロックのリスナーをも巻き込み、ウルリッヒ・シュナウスの『Far Away Trains Passing By』などと並び、後世に影響を与えたメロディック・エレクトロニカの金字塔として、いまもなお歴史に名を轟かせています。
【Helios(ヘリオス)】
本名キース・ケニフ。米ペンジルヴァニアの田舎で生まれ育つ。現在はワシントン州在住。ボストンのバークリー音楽大学でパーカッションを学ぶ傍ら、ヘリオス名義のデビューアルバム「Unomia」(Merck)を2004年にリリース。その後、英国Type Recordsや自身のレーベルUnseen Musicより6枚のアルバムを発表。最新作はGhostly Internationalより2018年にリリースした『Veriditas』。ヘリオス名義以外にも、ソロ・ピアノにフォーカスしたポスト・クラシカル路線のゴールドムンドや、妻ホーリーとのシューゲイズ・ポップ・デュオ、ミント・ジュレップとしても活動し、エレクトロニカ~ポストクラシカル~インディーポップシーンなどで絶大な人気を確立する。また、本名名義でもアップル、フェイスブック、グーグルなどのCM音楽も幅広く手掛ける人気音楽家。