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注目の女性指揮者ベアトリーチェ・ヴェネツィがトスカーナ管とプッチーニの管弦楽作品をライヴ録音!

ベアトリーチェ・ヴェネツィ

女流指揮者ベアトリーチェ・ヴェネツィの、心理や性格を見事に表現したプッチーニ

1990年生まれの女性指揮者ベトリーチェ。ヴェネツィ。すでにナポリ・ヤング・オーケストラ・スカルラッティの首席指揮者、アルメニア国立管弦楽団の副指揮者を務め、その才能を存分に発揮しています。2018年にはイタリアの雑誌「Forbes Italia」が“将来を担う若き100人のリーダー”の一人に選出するなど注目を浴びる新鋭です。

このアルバムではプッチーニの管弦楽作品とオペラの間奏曲を演奏。歌心に溢れたプッチーニの名旋律をじっくり楽しませてくれます。選ばれた作品の中には、あまり耳にする機会の多くないものも多く、“美しい旋律を聴いてもらいたい”という彼女の強い思いが込められています。なかでも、ミラノ音楽院の卒業制作として作曲された「交響的奇想曲」が聴きもの。はあまり演奏されることがありませんが、途中の旋律がそのまま《ラ・ボエーム》に転用されるなど、プッチーニ好きにはたまらない作品です。

「スケルツォ イ短調」は、2014年まで弦楽合奏版としてしか知られておらず、「トリオ ヘ長調」との繋がりは記録されていませんでした。近年新たに見つかった資料により、作曲者によるスケルツォの管弦楽版を確認し、この「トリオ」は「スケルツォ」とつながった作品と断言することが可能となりました。最近発刊されたばかりのヴィルジーリオ・ベルナルドーニによる管弦楽補完批判校訂版を使用し、世界初録音となっています。

ヴェネツィは、『イタリアのルッカで生まれ、同じルッカ生まれのジャコモ・プッチーニに深い愛着をもっています。「私はパンとプッチーニで育った」とよく宣言してきました。プッチーニと私は似ているところがいくつかあります。様式に対しての情熱を持っているところや、さまざまな音楽、文学、旅行、他の芸術分野との融合などを愛しているところです。私とプッチーニは同じ出身地で結ばれていて、世界各地でプッチーニの作品を取り上げると、彼のオペラの「女性」というテーマについて考えさせられます。プッチーニはオペラの作品の中で、女性に重要な役を与えた最初の作曲家です。彼のオペラのヒロインには、彼自身の心理や性格がまさに浮き出ていると思います。そのような意味で、プッチーニはずっと私の先導者であったと信じています』と語っています。プッチーニが書いた美しい旋律は、まさに、イタリアオペラの伝統を受け継いだものであり、ヴェネツィは多くの聴衆へのかけはしとして叙情的で親しみやすい音楽として指揮しています。
(ワーナーミュージック)

『プッチーニ:管弦楽作品集』
【曲目】
プッチーニ:
1) スケルツォ イ短調 と トリオ ヘ長調
   (ヴィルジーリオ・ベルナルドーニによる管弦楽補完、批判校訂版※世界初録音)
2) 歌劇『修道女アンジェリカ』より間奏曲
3) 交響的奇想曲(マルチェッロ・パンニによる批判校訂版)
4) 歌劇『マノン・レスコー』より間奏曲
5) 歌劇『蝶々夫人』より間奏曲
6) 歌劇『エドガール』より間奏曲
7) 交響的前奏曲(ミケーレ・ギラルディによる批判校訂版)
8) 菊の花(弦楽合奏版)
9) 歌劇『妖精ヴィッリ』より「夜の宴」

【演奏】
ベアトリーチェ・ヴェネツィ(指揮)
トスカーナ管弦楽団

【録音】
2018年12月7日、ルッカ、テアトロ・デル・ジリオ でのライヴ

<ベアトリーチェ・ヴェネツィ>
ピアニスト、作曲、指揮で活躍するベアトリーチェ・ヴェネツィは1990年生れ。ナポリ・ヤング・オーケストラ・スカルラッティの首席指揮者、またアルメニア国立管弦楽団の副指揮者を務める。彼女はすでにオペラやコンサートを指揮して、世界各国の主要オーケストラ、日本でもジャパン・ヴィルトゥオーソ・シンフォニー・オーケストラ(2018年)、新日本フィル(2019年)と共演。
2018年にはForbes Italiaが30代以下の将来を担う若き100人のリーダーの一人に選んでいる。2019年春には一般向けに、オペラとクラシック音楽への愛に案内する「Allegro con Fuoco」を初の著作として出版した。2020年3月には名古屋フィルとの共演が予定されている。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年09月13日 00:00