〈universounds presents DEEP JAZZ REALITY〉AKETA'S DISK(アケタズ・ディスク)初期23作品CD化プロジェクト第2弾
相澤徹カルテットや日野皓正初期作品など、今世界中のジャズ・コレクターに最も注目される和ジャズのカルト作品を世界初CD化して注目のDEEP JAZZ RALITY最新シリーズに日本のジャズレーベルの強力タイトルが追加ラインナップ!
自らミュージシャンとして活躍、東京西荻窪にてライヴハウスとレコードレーベルを運営する明田川荘之率いる東京の名門インディペンデント・ジャズ・レーベル<アケタズ・ディスク>の初期23作品が一挙CD復刻。手書きのジャケットやハンドメイドの帯などDIY精神が溢れるこれらのカタログは近年世界中から注目の集まるJ-JAZZ作品の中でも幻の作品を数多く含む至高のカタログとなっている。
<アケタズ・ディスク>初期23作品復刻第1弾リリースの12作品中9作品が世界初CD化、そして、今回第2弾リリース11作品中8作品が世界初CD化!
AKETA'S DISK(アケタズ・ディスク)初期23作品復刻第1弾 はコチラ
universounds presents DEEP JAZZ REALITY
監修・解説:尾川雄介
完全限定生産、2019年最新デジタル・リマスタリング、新規解説付き
【アケタズ・ディスク】
明田川荘之が西荻窪にライヴハウス<アケタの店>をオープンさせたのは1974年2月。以降これまでの35年間、幾多のミュージシャンが集い、夜な夜なセッションを繰り広げてきた。まさしく日本のジャズ史が積み重なってきた“現場”である。
並行してレコード制作レーベル<アケタズ・ディスク>を始めたのが1976年春のこと。<アケタの店>に出演するような、パワフルで人間臭いミュージシャンの作品を制作したい、はたまた天才・アケタの作品を世に出したいと自主制作に乗り出したのである。アナログレコードは1985年までに23タイトルが制作され、その後もCDに切り替えてリリースは続けられている。
現場を映したカタログには個性的な作品が多く、厚みもあって壮観だ。ここに唯一のリーダー・アルバムを残した者、後の活躍を予見させるようなファースト・アルバムを残した者、人生最後となるラスト・アルバムを残した者・・・。また、ここでしか実現しなかった貴重な顔合わせも数多い。もちろん音楽性は多岐にわたるが、明田川の思いを映し、全ての作品がパワフルで人間臭い。それこそが、アケタズ・ディスクの最大の魅力である。(尾川雄介)
【世界初CD化!】
AKETA (明田川荘之) / 外はいい天気 <完全限定生産盤>
アケタズ・ディスク第3弾となるリリースは、再びレーベルを主宰する明田川荘之の作品。山崎弘一(ベース)、亀山賢一(ドラム)とのトリオ編成で、アケタの店におけるライヴ録音である。松風鉱一作曲の野趣のあるワルツ「ワルツ・フォー・アケタ」、タンゴとジャズの融合に明田川一流のペーソスを注ぎ込んだ「外はいい天気」、アケタ色に染まったスタンダード「マ・フーリッシュ・ハート」など、耳を捉えて離さない好演が並ぶ。初期の明田川を代表する1枚である。
【世界初CD化!】
小生活向上委員会 / ライヴ・イン・益田 <完全限定生産盤>
1970年代初頭、梅津和時や原田依幸らを中心に活動を始めた生活向上委員会。多くのミュージシャンが出入りし多角的な活動をするが、柱のひとつだったのが松風鉱一を中心とした、いわゆる生活向上委員会<松組>である。島根県益田市におけるライヴ録音となる本作は<松組>が同メンバーで残した唯一の作品。次第に熱を帯びる重厚なトリオの演奏に刃のように切れ込むサックス。コルトレーン作「インプレッションズ」からして圧倒的な熱量と密度だ。
【世界初CD化!】
つのだひろと体力バンド / サマー・サンバ <完全限定生産盤>
つのだ☆ひろのキャリアのスタートはジャズ・ドラマーである。1960年代半ばに富樫雅彦に師事しプロ入り、佐藤允彦や渡辺貞夫のグループにも参加した。1970年代半ば、浅川マキのバックとしてアケタの店に出演したつのだは明田川荘之と意気投合、セッションを重ねるようになる。この時期に録りためた音源から抜粋されたのが本作である。「1曲30分~50分なんてのザラ」と言うように、演奏は徹底的に熱くて濃い。この炸裂感、このドライヴ感。鬼神のドラム・ソロに昇天。
【世界初CD化!】
AKETA (明田川荘之) / フライ・ミー・テュー・ザ・ムーン <完全限定生産盤>
片面に1974年の録音を、片面に1978年の録音を収めた作品。ともに山崎弘一(ベース)、宮坂高史(ドラム)という、気心の知れた盟友とのトリオ編成である。“パワーとアイデアが微妙な接点を持って君臨する”とは明田川自身が本作を評した言葉。優雅でいながら力感が溢れるワルツ「おばちゃまお手をどうぞ」や、ボサノヴァを取り入れアケタ流に再構築された「フライ・ミー・テュー・ザ・ムーン」など、何人たりとも真似のできない、天才・アケタが堪能できる。
丸山繁雄 / ア・ヤング・ファーザーズ・ソング <完全限定生産盤>
日本では数少ない、男性ジャズ・ヴォーカリストとして活躍する丸山繁雄。その実力を世に知らしめたのがファースト・アルバムである本作『ア・ヤング・ファーザーズ・ソング』だ。20人の気鋭のミュージシャンが奏でるサウンドは重厚にして炸裂感もあり、あたかも祝祭のようである。丸山が作詞・作曲を手掛けた4曲を含む全7曲、痛快極まりないサンバから大きなスケールで紡ぐアフリカ民謡まで、大袈裟ではなく全曲が聴き所。文句なしの名作だ。
渋谷毅 / 渋やん <完全限定生産盤>
渋谷毅は1960年代にジャズ・ピアニストとして活躍するが、やがて不調をきたし演奏家としての活動を休止する。作・編曲家として成功を収めるなか、1970年代半ばに明田川荘之の演奏を聴きピアニストとしての活動を再開。この邂逅がやがて本作の誕生へとつながる。一音たりとも無駄のない美しいピアノ。決して饒舌ではないがその説得力は圧倒的だ。ちなみに明田川は、本作を制作するにあたって26時間テープを回したという。ソロ・ピアノ屈指の名盤である。
河野康弘トリオ+1 / ピース <完全限定生産盤>
1953年生まれの河野康弘がピアノを始めたのは19歳のとき。その2年後には早くもキーボード奏者として矢沢永吉のバンドに加入したというから驚きだ。バッキング・ミュージシャンとして活躍する一方、自身のグループを率いてライヴハウスなどで活動、満を持して放ったファースト・アルバムが本作『ピース』。マッコイ・タイナーの音楽に出会いジャズに導かれたという河野。「ライク・マッコイ」やコルトレーンに捧げられた「J.C. ブルース」に情熱と気概が滲む。
【世界初CD化!】
AKETA (明田川荘之) / 山崎ブルース <完全限定生産盤>
“わたしあなたのなんなの~”と歌うヴォーカルに度肝を抜かれる「山崎ブルース」で幕を開ける本作。呆気にとられるうちに、続くエモーショナルなアフロ・モーダル「アフリカン・ドリーム」に胸を熱くし、さらにはソロ・ピアノで重厚かつ端正に紡ぐ「フットプリンツ」に感嘆の溜息をもらし、終曲「ディア・オールド・ストックホルム」に落涙する。本作をひとたび再生したなら、私たちは明田川荘之の手の平の上である。トリオ編成による4曲とソロによる3曲を収録。
【世界初CD化!】
河野康弘 / ローマ・イン・ザ・レイン <完全限定生産盤>
その内容と存在感でコレクター/リスナーから特別な1枚として寵愛される、河野康弘の傑作セカンド・アルバム。ファースト・アルバム『ピース』の録音から2年。ライヴ録音となる本作では、より焦点の定まった力強い自己表現がなされている。ピアノ・トリオ+ヴィブラフォンという編成も見事にはまり、明田川荘之が“トレーン以来の迫真の熱演”と評した「ダンシング・ドールズ」をはじめとし、熱気と瑞々しさを合わせ持つまさに入魂の演奏である。
【世界初CD化!】
AKETA (明田川荘之) / アット・ザ・バベル <完全限定生産盤>
明田川荘之(ピアノ)と吉野弘志(ベース)のデュオによるライヴ録音。新たな録音機材が嬉しくて仕方がなかったこと、中耳炎を患っていたこと、お客が2ステージ目を待たず皆帰ってしまったことなど、なんとも“人間臭い”エピソードを持つ、アケタズ・ディスクらしい作品だ。しかも初回プレスは音に難ありで全て廃棄、作り直したというから極めつけである。“即興の機微を愛する渋いツウ好み”とは明田川の言。じわりと沁みてくる、ぜひ聴き込みたい作品だ。
【世界初CD化!】
丸山繁雄 / Yu Yu <完全限定生産盤>
『ア・ヤング・ファーザーズ・ソング』から6年振りとなるセカンド・アルバム。6曲中5曲が丸山自身による作詞・作曲である。湧き立つようなマーチ「タックル・ダウン!」、神秘的で美しいバラード「ユーユー」、愛娘に贈った陽気な「リエのサンバ」、スキャットで攻めに攻める「ストレート・ノー・チェーサー」など、本作でも丸山の才は爆発。“あふれる愛!きらめく知性!”の謳い文句に偽りなし。日本産ジャズ・ヴォーカル・アルバム最高峰のひとつである。