エルヴェ・ニケ&ル・コンセール・スピリチュエルによるヘンデルの“メサイア”1754年版の映像が登場!
[Château de Versailles Spectacles 公式チャンネルより]
百戦錬磨のニケ、ヴェルサイユでの決定的『メサイア』1754年版映像!マドゥーフやガイヤールら俊才続々
リュリ、シャルパンティエ、ジルといった17世紀フランス宮廷の合唱曲を数多く手がけ、バロック・オペラの上演でも注目すべき成果をあげてきた一方、近年ではフランスやベルギーの実力派オーケストラの指揮台に立ち、ベルリオーズやサン=サーンスなど19世紀フランスのレパートリーでも録音・実演とも実績を重ねている古楽系指揮者エルヴェ・ニケ。
フランス最前線を走り続けるこの異能の指揮者が、満を持してヴェルサイユ宮殿の旧王室礼拝堂でヘンデルの傑作を収録。
ソリスト級の古楽器奏者が数多く集うル・コンセール・スピリチュエルの演奏シーンとともに、スリリングな人間物語としての『メサイア』を世に問います。
ニケでヘンデルといえば、ロンドンのヴィクトリア&アルバート・ホールで収録された『水上の音楽』の映像もよく知られているところ。
オペラの録音ではどれ一つとってもドラマティックな躍動感を徹頭徹尾感じさせる充実演奏を聴かせてきたニケだけに、ほかでもない『メサイア』をこれほど意気込みを感じさせる映像で刻んでくれたのは嬉しい限り。
『メサイア』の抽象的な台本を貫く物語性に着目、これを「救世主イエスの人生を伝える物語にもとづく、オペラのような音楽」と表現するニケは、かつてホグウッドが録音し話題を呼んだ1754年捨子養育院版を採用、起伏に富んだ筋書の躍動感を浮き彫りにしてゆきます。
「ハレルヤ」の部分では18世紀当時流そのままの指孔なしナチュラルトランペットを吹く名手マドゥーフが活躍、首席奏者はAlphaレーベルでのビーバー『ロザリオのソナタ集』の名録音で知られるアリス・ピエロ、オーボエにはアンサンブル・アマリリスのガイヤール……と器楽陣営の充実度にも目を見張ります。
目と耳を興奮させてやまない「21世紀のニケ」ならではの映像、じっくり見届けたいリリースです。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685~1759):
オラトリオ『メサイア』(全曲)
【演奏】
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
アンテア・ピシャニク(メゾ・ソプラノ)
クレシミル・シュピツェル(テノール)
ボジダル・スミリャニチ(バス=バリトン)
ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器使用)
(首席ヴァイオリン:アリス・ピエロ)
ジャン=フランソワ・マドゥーフ、ジャン=シャルル・ドゥニ(無孔ナチュラルトランペット)
トゥルモー・ダーレン(チェロ)
エリザベート・ガイガー(チェンバロ)
フランソワ・サン=ティヴ(オルガン)
エルヴェ・ニケ(指揮)
【収録】
2018年12月
ヴェルサイユ旧王室歌劇場(フランス)
字幕:仏・英・独
片面二層ディスク
1時間57分
NTSC All Region
Dolby Digital 5.1 & Stereo
[日本語解説付]
日本語解説:白沢達生
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年11月28日 00:00