注目アイテム詳細

ダムラウとヤンソンスによる驚くべき美演~R.シュトラウス:4つの最後の歌

ダムラウのR.シュトラウス

ディアナ・ダムラウとマリス・ヤンソンスによる圧巻の表現力によるR.シュトラウス

ソプラノのディアナ・ダムラウは、バイエルンで生まれたということもあり、デビュー当時からリヒャルト・シュトラウスを得意としており、日本では、「レコード芸術」誌にて、吉田秀和氏がインディーズ時代のシュトラウス歌曲集を聴いて大絶賛、一躍その名をオペラ・ファンの間に広めた経緯があり、今回のこのアルバムは、まさに彼女にとって“故郷に帰ったようなもの”。ヤンソンスが指揮するバイエルン放送交響楽団との「4つの最後の歌」と「明日に」、そしてドイツ・リートを知り尽くしたピアニスト、ヘルムート・ドイチュの伴奏による歌曲集「おとめの花」を始めとした愛らしいリート(あまり耳にすることのない曲も含む)を、絶妙にコントロールされた美しい声で、表現力豊かに歌いこなし、シュトラウス歌曲の魅力を存分に披露しています。
最後に、2019年11月30日、惜しまれつつもこの世を去った大指揮者マリス・ヤンソンスについて。もとよりリヒャルト・シュトラウスを得意としており、2004年のコンセルトヘボウ管との来日公演でも、素晴らしい「英雄の生涯」を披露して満員の聴衆をうならせたことでも知られています。オーケストラから絶妙の響きを紡ぎだした「4つの最後の歌」、そしてアルバムの最後に置かれた「明日に」。まさに彼の“辞世の句”ともいえる演奏にぜひ耳を傾けてみてください。

【収録予定曲】
リヒャルト・シュトラウス:
1-4) 4つの最後の歌 Op.150 TrV 296
5) あおい TrV297, Op. posth.
6-9) おとめの花 Op. 22 TrV 153
10) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より サフラン
11) 5つの小さな歌曲 Op.69 TrV 237 より かわらないもの
12-14) 3つのオフィーリアの歌 Op.67 TrV 238
15) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より 物言わぬ花
16) 5つの素朴な歌 Op.21 TrV 160 より 矢車菊
17) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より 何もなく
18) 6つの歌曲 Op.39 TrV 189 より ひそかな歌
19) 6つの歌曲 Op.37 TrV 187 より 私の眼
20) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より 夜
21) 4つの歌曲 Op.27 TrV 170 より 憩え、わが心
22) 5つの歌曲 Op.15 TrV 148 より 苦悩の讃美
23) 5つの歌曲 Op.39 TrV 189 より 解き放たれて
24) 4つの歌曲 Op.27 TrV 170 より 明日(明日の朝)

【演奏】
ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
マリス・ヤンソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団[1-4, 24]
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)[5-23]

【録音】
2019年1月21-25日、10月7-11日、ミュンヘン、ヘルクレスザール[1-4, 24]
2019年9月11-14日、オーストリア、ホーエネムス、マルクス・ジッティクス・ザール[5-23]

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年12月06日 12:00