日本コロムビア“オーパス・ワン”第2期生~福田廉之介(ヴァイオリン)プロコフィエフ:ソナタ第2番
欧州ヴァイオリン戦線異状あり――
痙攣的なひらめきを連続させる恐るべき20歳の「現在」がここに
ヴァイオリニスト・福田廉之介、20歳。2014年メニューイン国際コンクール(ジュニア部門)優勝を皮切りに、様々な主要国際コンクールでの入賞を重ね、スイス・シオンの音楽学校をわずか1年で首席卒業したのち、ローザンヌ高等音楽院に飛び級入学。欧州を中心とした演奏活動を経て、日本での活動をいよいよ本格始動させる。演奏に内在する霊感の連なり、そして彼方の聖域へ没入していくような憑依と紙一重の演奏スタイル。欧州の耳の肥えた聴き手たちを沸かせているその閃きとセンスの一端が、今回のアルバム全体に満ち溢れている。
(日本コロムビア)
【曲目】
1.ワックスマン:カルメン幻想曲
2.竹内邦光:落梅集~無伴奏ヴァイオリンのために~より 「古謡」
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 作品94bis
3.第1楽章 Moderato
4.第2楽章 Scherzo
5.第3楽章 Andante
6.第4楽章 Allegro con brio
【演奏】
福田廉之介(ヴァイオリン)
高橋優介(ピアノ)
【録音】
2019年11月12日-13日 高崎芸術劇場 音楽ホール
【プロフィール】
福田廉之介
Rennosuke Fukuda
ヴァイオリン
1999年岡山県生まれ。2013年クロスター・シェンタール国際バイオリンコンクールジュニア部門優勝。併せてヴィルトオーゾ賞や、21歳までの全部門出場者中の最高得点奏者に贈られるForderpreis賞を受賞。2014年ユーディ・メニューイン国際コンクールジュニア部門優勝。副賞とし、1773年製ニコロ・ガリアーノを無償貸与のほか、アイスランドなどの音楽出演の権利を得る。2017年ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール3位。ヴァルセシア・ムジカ国際ヴァイオリンコンクール優勝。2018年ハノーファー国際コンクール4位。
7 歳より大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、関西フィルハ ーモニー管弦楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団、モスクワフィルハーモニー管弦楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ルーマニア国立放送管弦楽団、北チェコフィルハーモニー管弦楽団など多数のオーケストラと共演。これまでにジャンカルロ・ゲレーロ、Dmitri Jurowski、山田和樹、飯森範親、金聖響、 円光寺雅彦ほか著名指揮者と共演。
2010年、2013年と岡山県芸術文化賞準グランプリ、2014年、赤磐市長特別奨励賞を授与される。2017年、世界で活躍する若手ヴァイオリニストに贈られるIvry Gitlis Prix(イヴリー・ギトリス賞)を受賞。同年、スイスのRahn Kulturfondsから奨学金を授与される。2019年度スイスMigros奨学生。
シオンの音楽学校をわずか1年で首席卒業し、2016年よりローザンヌ高等音楽院に飛び級入学。これまでに、河野園子・工藤千博・小栗まち絵・漆原啓子の各氏に師事。現在ローザンヌ高等音楽院にて、パヴェル・ヴェルニコフ、スヴェトラーナ・マカロバの各氏に師事。
2020年4月には読売日本交響楽団の《土曜日曜マチネーシリーズ》にソリストとしての出演が決定している。