ハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管によるプロジェクト『リサウンド・ベートーヴェン』第8弾は“交響曲第5番《運命》&第6番《田園》”
ウィーンの歴史的会場で聴く「初演時の響き」、ついにこの2大傑作へ!
楽聖ベートーヴェンの活躍地ウィーンを拠点に、作曲家生前の楽器と奏法を徹底して採用するのみならず、初演時ないしその同時代の音響環境を今に残している会場で演奏することによって、作曲者の同時代人たちを驚かせたオリジナルの響きに立ち返る――マルティン・ハーゼルベック率いるウィーン・アカデミー管弦楽団によるAlphaレーベルでのReSound Beethovenシリーズも、ついに佳境へ。
作曲家生誕250周年を記念するがごとく、1808年の伝説的演奏会でともに初演された第5・6交響曲の真相に迫ります。
「傑作の森」と呼ばれるほど名曲が多いベートーヴェン中期の作品のなかでも、とりわけ注目すべきは1808年の冬、アン・デア・ウィーン劇場で同夜に相次いで初演された二つの交響曲でしょう。
当の歴史的演奏会は練習時間の不足もあって大失敗だったそうですが、作品の魅力に人々が気づくのにはその後そう時間はかかりませんでした。
ハーゼルベックは200年の歴史で改装も相次ぎ当時とは姿を変えてしまった“因縁の会場”アン・デア・ウィーン劇場を避け、当時から現存するニーダーエスターライヒ宮殿で少数精鋭の演奏編成を率い、作曲家の雪辱を果たさんと本盤の収録に臨みました。
作曲家・指揮者・演奏陣とともに2大傑作の誕生を追体験するスリリングな古楽器演奏、記念年ならではのリリースから目が離せません!
(ナクソス・ジャパン)
『リサウンド・ベートーヴェン 第8集』
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827):
1-4) 交響曲 第5番 ハ短調 作品67《運命》
1) 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ(快速に、愉悦を込めて)
2) 第2楽章 アンダンテ・コン・モート(歩く速さで、動きをつけて)
3) 第3楽章 スケルツォ:アレグロ(快速に)/トリオ(中間部)
4) 第4楽章 アレグロ(快速に)
5-8) 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68《田園》
5) 第1楽章 田園地帯の楽しさにふれたときの高揚感:アレグロ・マ・ノン・トロッポ(快速に、しかし甚だしくはせず)
6) 第2楽章 小川のほとりの情景:アンダンテ・モルト・モート(歩く速さで、きわめて躍動感があるように)
7) 第3楽章 農夫たちの陽気な集い:アレグロ(快速に)
8) 第4楽章 雷鳴、嵐:アレグロ(快速に)
9) 第5楽章 牧人の歌 嵐が去った後の、喜ばしく感謝にみちた気持ち:アレグレット(やや快速に)
【演奏】
マルティン・ハーゼルベック(指揮)
ウィーン・アカデミー管弦楽団(古楽器使用)
【弦編成】第5番:7/7/5/4/3 第6番:8/7/5/5/4
【録音】
2018年11月、2019年7月 ウィーン、ニーダーエスターライヒ宮殿 ニーダーエスターライヒ州議事堂
[日本語解説付]
カテゴリ : ニューリリース | タグ : BEETHOVEN 2020
掲載: 2020年01月28日 00:00