マルッキ、アルブレヒト&ウィーン放送響~ツェムリンスキー:シンフォニエッタ、メーテルリンクの詩による6つの歌曲集、他
ウィーン生まれの作曲家ツェムリンスキー。指揮者としても高く評価されましたが、ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに追われ1938年にはアメリカに亡命しました。しかし、先に移住していた義弟シェーンベルクの励ましにもかかわらず、彼はアメリカで成功を手にすることができず、孤独のうちにこの世を去っています。
ツェムリンスキーは、1913年に作曲した「メーテルリンク歌曲集」に格別の思い入れを持っており、社会情勢が不安定な時期である1934年に書かれた「シンフォニエッタ」にも歌曲集からの主題が引用され、その歌詞「Wohin gehst Du?=どこに行くの?」は、自身の「自己疑念」と「ウィーンへの別れの気持ち」が込められているとされています。
未完成に終わった《カンダウレス王》は官能と死生観が織り交ぜられた晩年の彼らしい作品。初演を担ったアルブレヒトの演奏をお楽しみいただけます。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ツェムリンスキー(1871-1942):
シンフォニエッタ Op.23(1934)
1.第1楽章:Sehr lebhaft , ganze Takt
2.第2楽章:Ballade: Sehr gemessen, doch nicht schleppend -
3.第3楽章:Rondo: Sehr lebhaft
6つの歌曲「メーテルリンクの詩による6つの歌曲集」 Op.13(1913/1924改訂)
4.第1番:三人姉妹
5.第2番:目隠しされた乙女たち
6.第3番:処女(おとめ)の歌
7.第4番:出ていった恋人
8.第5番:いつかあの人が帰ってきたら
9.第6番:城に歩みよる女
10-11.歌劇《カンダウレス王》(1936)より
第3幕への前奏曲
第3幕のモノローグ「私の指輪」
【演奏】
ペトラ・ラング(ソプラノ)…4-9
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)…10-11
ウィーン放送交響楽団
スザンナ・マルッキ(指揮)…1-9
ゲルト・アルブレヒト(指揮)…10-11
【録音】
2019年6月13-14日 ウィーン、コンツェルトハウス…1-9
1992年5月15日 ウィーン、ムジークフェライン…10-11
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年03月02日 00:00