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世界初録音!ペンデレツキ:交響曲第6番“チャイニーズ・ソングズ”!カップリングは“クラリネット協奏曲”

ペンデレツキ

ペンデレツキの「交響曲第6番」と「クラリネット協奏曲」は作曲年に30年以上の隔たりがあり、いずれも作曲家の芸術的スタンスの、モニュメンタリズム(古典主義と新古典主義の再結びつきを不可欠な規範として持つ建築的傾向)からより親密で内面的かつ明快な音楽への転換を示しています。

「死にゆく森へのエレジー」として構想された交響曲第6番は長い間スケッチのみの欠番とされていましたが、ペンデレツキは2008年から少しずつ曲を形作り2017年に完成。このアルバムが世界初録音となります。
2004年に完成された交響曲第8番でドイツの詩を用いたペンデレツキですが、この曲ではベートゲがドイツ語に翻案した「中国の詩」を用い、要所要所に二胡のソロを置くなど、一層、ロマン派の作風に回帰しています。

かたや単一楽章からなる「クラリネット協奏曲」はバロック的なレトリックである「溜息」のモチーフに始まり、さまざまな曲調を経て、最後はまた「溜息」のモチーフが現れ、静かに曲を閉じます。
(ナクソス・ジャパン)

『ペンデレツキ:交響曲第6番「チャイニーズ・ソングズ」、クラリネット協奏曲』
【曲目】
ペンデレツキ(1933-):
交響曲第6番「チャイニーズ・ソングズ」(中国の詩)※世界初録音
バリトンとオーケストラのための(2008/2017)
詞: 「中国の詩」によるハンス・ベートゲ翻案

1.第1楽章: Die geheimnisvolle Flöte(神秘的な笛)
2.第2楽章: In der Fremde(異国にて)
3.第3楽章: Auf dem Flusse(川の上で)
4.第4楽章: Die wilden Schwäne(野生の白鳥)
5.第5楽章: Verzweiflung(絶望)
6.第6楽章: Mondnacht(月夜)
7.第7楽章: Nächtliches Bild(夜の情景)
8.第8楽章: Das Flötenlied des Herbstes(秋の笛の歌)

クラリネット、弦楽、パーカッションとチェレスタのための協奏曲
ヴィオラと管弦楽のための協奏曲の編曲版(1983)

9.レント・クオジ・レチタティーヴォ
10.ヴィヴァーチェ
11.テンポI(レント)
12.ヴィーヴォ
13.レント(テンポI)

【演奏】
ヴォイチェク・ライスキ(指揮)
ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団
ソポトステファン・ゲンツ(バリトン)
ヨアンナ・クラフチェンコ(二胡)
アンジェイ・ヴォイチェホフスキ(クラリネット)

【録音】
2019年11月18-19日…9-13
11月23-25日…1-8
Church of the Assumption of the Blessed Virgin Mary- Star of the Sea in Sopot

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年03月19日 00:00