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Sam Prekop(サム・プレコップ)|5年半振りとなる新作アルバム『Comma』

Sam Prekop(サム・プレコップ)アルバム『Comma』

ザ・シー・アンド・ケイクのデビューから25年以上、ソロ・アーティストとしても既に20年以上のキャリアを誇るサム・プレコップ。

2010年のサード・アルバム『Old Punch Card』以降は、バンドとの差異を図ってか、あの非常に魅惑的なヴォーカルを封印し、モジュラー・シンセサイザーをメインとしたインストゥルメンタル作品をリリースしてきたが、前作『The Republic』から5年半振りとなる新作アルバムは、ここ三作品の中では初めてリズムやビート・プログラミングを大胆に導入し、アナログ・シンセを中心に制作された(今作はモジュラー・シンセだけでなく、Roland SH-101やJUNO-106といったアナログ・シンセの名機、デジタル・シンセのElektron Digitoneも使用)インスト・アルバムながらも非常にポップな仕上がりとなっている。 Aphex Twinの名作『Selected Ambient Works 85-92』や『Selected Ambient Works Volume II』を始め、近年海外でも再評価が進む清水靖晃、尾島由郎、イノヤマランド他の80年代の日本のニューエイジやアンビエントの名作群(サムは『Kankyo Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』リリース前より注目していました)、Basic Channel、Robert Hood等の90年代のミニマル・テクノの名盤にもインスパイアされた、ハイブリッドで新たなアンビエント感をも予感させる、懐かしくも瑞々しいポップ・アルバム(Thrill Jockeyが作成した資料ではブライアン・イーノやYMOに連なる作品と表現)を創み出した。

ミックスは現在、拠点をポートランドに移した、バンドメイトでもあるジョン・マッケンタイアが担当し、マスタリングにはNYのレーベル12Kを主宰し、坂本龍一のコラボレーターとして日本でも著名なテイラー・デュプリーを初起用。日本盤のみボーナス・トラック1曲(ジョン・マッケンタイアがミックスを手掛けた全くの新曲)を収録。

CDは日本先行発売(約1ヶ月先行)。ライナーノーツは、柴崎祐二と福田教雄(Sweet Dreams Press)が担当。


・国内盤CD


・輸入盤LP


【収録曲】
1. Park Line パーク・ライン 5:12
2. Summer Places サマー・プレイシズ 3:44
3. Comma コンマ 2:39
4. September Remember セプテンバー・リメンバー 5:09
5. The New Last ザ・ニュー・ラスト 4:06
6. Approaching アプローチング 5:58
7. Circle Line  サークル・ライン 3:20
8. Never Met ネヴァー・メット 4:45
9. Wax Wing ワックス・ウィング 4:39
10. Above Our Heads アバヴ・アワー・ヘッズ 2:27
11. Parallels パラレルズ 2:38
Total Time:44:37
※ Track 11 …日本盤のみのボーナス・トラック(John McEntireミックスによる未発表の新曲)

Recorded in Chicago 2019 by Sam Prekop,
Mixed in Portland by John McEntire,
Mastered by Taylor Deupree, except track 11 mastered by Tatsuki Masuko.

Sam Prekop(サム・プレコップ)

photo by Barry Phipps

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2020年07月03日 15:36