Run The Jewels(ラン・ザ・ジュエルズ)|最新アルバム『RTJ4』がCD/アナログ化
2020年――これを聴かずして何を聴く!ラッパー/プロデューサーのエル・Pとラッパーのキラー・マイクによるHIPHOPスーパーグループ・デュオ=ラン・ザ・ジュエルズ。2013年にデビュー・アルバムをフリー・ダウンロードとして発表以来、ポリティカルなメッセージと実験的で革新的なサウンドでシーンの注目を集めてきた二人が突然の前倒しリリースで大きな話題を集めた約4年ぶりとなる最新アルバム『RTJ4』がついにCD/アナログでリリース!
2020年3月、アルバムからの先行シングルとなる「Yankee and The Brave (ep.4)」を発表した彼ら。その数日後にはセカンド・シングルとなるグレッグ・ナイスとDJプレミアをフィーチャーした「Ooh LA LA」をリリースするが、この曲がNetflixの人気ドラマ・シリーズ「オザークへようこそ(Ozark)」のシーズンフィナーレで使用され、たちまち大きな話題に。5月にはアルバムのタイトル『RTJ4』と発売日、収録曲を発表し、最新作への期待を煽っていたが、なんと突然、アメリカ現地時間の6月3日、当初のリリース日よりも2日ほど早く、アルバムをフリー・ダウンロード&配信リリースしたのであった!
アメリカ全土ではブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)ムーヴメントが大きく広がり、音楽業界でも、アルバムの発売が予定されていた週に"Blackout Tuesday"、"The Show Must Be Paused"と人種差別に対する抗議運動が呼びかけられていた。その最中での前倒しサプライズ・リリースについて、彼らは以下のコメントを公開している。
「クソくらえ、待つことはないだろう?世界はでたらめで溢れかえっている。これらを何とかしようと対処している間に聴くべき、生々しい何かをここに届ける。この作品を楽しんでもらえたらと願うよ。どうか無事で、希望をなくさないでほしい、そして友人である二人の言葉に耳を傾け、好きなことをやらせてくれるチャンスを与えてくれたことを感謝している。愛と感謝を込めて。ジェイミー+マイク」
またコメントとともに、何かの役に立ちたいと考えているファンたちのために、ラン・ザ・ジュエルズは自身のサイトで、正義、変化、公平さを求める活動団体のリストを公開。そこには長年彼らと協力関係にあるNational Lawyers Guildも含まれている。
配信で先行リリースされたアルバム『RTJ4』は、BILLBOARD 200アルバム・チャートで初登場10位を記録。彼らにとって初の全米TOP10アルバムとなった。アルバムには、ファレル・ウィリアムズ、ザック・デ・ラ・ロッチャ、メイヴィス・ステイプルズ、2 Chainz、ジョシュ・オム、DJプレミアなどとのコラボレーションをフィーチャー。早くもPitchforkやRolling Stone、NMEやThe Independentなどのアルバム・レビューで軒並み高評価を集めている。
収録曲
01. Yankee and the Brave (ep. 4)
02. Ooh La La (feat. Greg Nice & DJ Premier)
03. out of site (feat. 2 Chainz)
04 .Holy Calamafuck
05 .Goonies vs.E.T.
06. Walking in the Snow
07. JU$T (feat. Pharrell Williams & Zack de la Rocha)
08. Never Look Back
09. The Ground Below
10. Pulling the Pin (feat. Mavis Staples & Josh Homme)
11.A Few Words for the Firing Squad (Radiation)
※LPレコード(Deluxe Version)にはさらにインストゥルメンタルを収録
掲載: 2020年07月09日 12:47