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生楽器での録音は初!ディアクン、マントヴァーニ、ロフェ&フランス放送フィル、パリ音楽院管~ピエール・アンリ:第10交響曲~ベートーヴェンを讃えて

第10交響曲~ベートーヴェンを讃えて

フランス実験電子音楽の巨匠が描く、ベートーヴェンの一大コラージュ!

2017年に亡くなったピエール・アンリが、ベートーヴェンの残した9つの交響曲を大胆にコラージュ。1979年にテープ作品として発表されて以来、1988年にエレクトロアコースティック、1998年にリミックスとしてアルバム・リリースされましたが、今回初めて、アンリ自身が熱望していた生楽器による録音となりました。

本来12楽章の作品ですが、ここではそのうち1、2、8、9を省いた8つの楽章を全楽章として構成しています。
ベートーヴェンの交響曲からの様々なフレーズを細切れにして再び繋ぎ合わせたスコアを、3人の指揮者が3つに分けたオーケストラをフルに活用し、終盤には声楽も投入しつつ、全く違うテンポで重ね合わせていきます。それはまるで、複数のターンテーブルあるいは予め録音した演奏を用いているかのようであり、アンリが祖の一人とされるミュジック・コンクレートを生で再現する非常にスリリングな試みでもあります。
一聴するとばらばらで無秩序のようですが、重なる和声やリズムは緻密に計算されており、その音響に身を任せているとどうしたわけかたいへん心地良いという、実に不思議な作品です。

ブックレットには、ヘッドフォンで立体的な音響を体験できるバイノーラル・ヴァージョンのダウンロード・リンク付き。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ピエール・アンリ(1927-2017):第10交響曲 ~ベートーヴェンを讃えて(8楽章版)
1. I. ALLEGRO CON BRIO
2. II. SCHERZO
3. III. ALLEGRO MOLTO
4. IV. ANDANTE
5. V. RONDO
6. VI. PRESTO
7. VII. COMME UNE FANTAISIE
8. VIII. FINALE

【演奏】
ブノワ・ラモー(テノール)
マルゼーナ・ディアクン(指揮)
ブルーノ・マントヴァーニ(指揮)
パスカル・ロフェ(指揮)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
パリ音楽院管弦楽団
フランス放送合唱団
パリ青年合唱団

【録音】
2019年11月23日
フィルハーモニー・ド・パリ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年08月03日 00:00