ティチアーティのR.シュトラウス“ドン・ファン”&“死と変容”、オルダーとの“6つの歌”
Linn Records公式YouTubeページより
ティチアーティが甘美に歌い上げるリヒャルト・シュトラウス!
2019年の来日公演が大きな成功を収めたロビン・ティチアーティとベルリン・ドイツ交響楽団にとって、初めてのリヒャルト・シュトラウス・アルバム。ティチアーティのR.シュトラウスといえば、2014年グラインドボーンでの《ばらの騎士》(OA1170D/OABD7168D)での演奏が高い評価を得ていますので、管弦楽作品のリリースは今回が初めてというのも少し意外なところ。オープニングを飾る来日公演でも披露された「ドン・ファン」では、勢いで押すことなく細部を丁寧に歌い上げ、作品の美しい側面をたっぷりと聴かせています。「6つの歌」では、近年急速にその評価を上げているルイーズ・オルダーを起用。2017年のカーディフ国際コンクールでジョーン・サザーランド聴衆賞を獲得、2019年にはジョン・エリオット・ガーディナー指揮によるヘンデルの《セメレ》でタイトルロールを歌ったことでも話題となりました。「若手のリリック・ソプラノの中でも最も輝かしい声」(The Arts Desk)、「きらめくように美しい声」(The Gramophone)と評され、バロック、古典派から後期ロマン派までを驚異的な表現力で聴かせる彼女の魅力を存分に引き出しています。「ドン・ファン」とほぼ同時期に書かれ、二十代前半の若きR.シュトラウスを代表する作品の一つ「死と変容」では、目まぐるしく変化する曲想をそれぞれ見事に捉え、色彩感豊かに聴かせました。オーケストラを細やかにコントロールし、このように官能的な音楽を作り上げるティチアーティもまだ三十代。早熟の作曲者に深い共感を持って作り上げたアルバムです。
(ナクソス・ジャパン)
日本語オビ付き
R.シュトラウス: ドン・ファン、死と変容
ロビン・ティチアーティ、ルイーズ・オルダー
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): ドン・ファン Op. 20、死と変容 Op. 24、6つの歌 Op. 68
ルイーズ・オルダー、ロビン・ティチアーティ、ベルリン・ドイツ交響楽団
1. ドン・ファン Op. 20
2-7. 6つの歌 Op. 68
2. 夜に
3. 花束を編みたかった
4. ささやけ、愛らしいミルテよ
5. あなたの歌が私の心に響くとき
6. アモール
7. 女たちの歌
8. 死と変容 Op. 24
録音: 2019年11月5-8日 イエス・キリスト教会、ベルリン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年08月04日 17:30