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Naxos~2020年9月第2回発売新譜情報(9タイトル)

ジョン・ラター

今回は、ブラック・ダイク・バンドによるイギリス合唱界の巨匠ジョン・ラターの名曲をブラスバンド版に編曲したアルバムに、イザイの未出版ソナタを含む無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集、チェリスト、ガブリエル・シュヴァーベが弾くコダーイとリゲティの無伴奏チェロ作品集、「ビートルズ・ゴー・バロック」での絶妙なアレンジを手掛けたアレンジャー、ピーター・ブレイナーが作曲した“スロヴァキア舞曲集”、プロイセン王フリードリヒ2世のフルート・ソナタ集、アントン・ルビンシテインのピアノ曲“舞踏会”、ドイツのジャズ・ピアニスト、フローリアン・ロスが作曲したジャズ・カルテットとウィンド・アンサンブルのための音楽『アーキテクスチャー』など世界初録音を含むCD9タイトルがリリースされます

世界初録音
ジョン・ラター(1945-):ブラスによるアンセム、讃歌とグローリア(ヴェルトメンによるブラスバンド編曲版)
ブラック・ダイク・バンド

ロンドン出身の作曲家ジョン・ラター(1945-)。少年時代にはハイゲイト校の聖歌隊員として、ベンジャミン・ブリテンの指揮のもと1963年の「戦争レクイエム」の初録音に参加、その後はケンブリッジ大学のクレア・カレッジで音楽を学び、学生時代から作曲を始め、その才能を磨きました。1981年には自身の合唱団「ケンブリッジ・シンガーズ」を設立、自作を含め数多くの作品を録音し、合唱音楽の普及に努めています。彼の作品は英国教会にまつわるものがほとんどですが、日本でも評判が良く「レクイエム」や「マニフィカト」がしばしば演奏されています。
このアルバムではラターの名曲をブラスバンド版に編曲、演奏は世界中で広く愛されているブラック・ダイク・バンドが担当しました。有名な「ピエ・イエズ」ではボーイ・ソプラノのソロ・パートをコルネットが演奏するなど、作品に新たな光を当てています。
(ナクソス・ジャパン)

ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ Op.27(未完のOp.27 bisを含む)(2枚組)
ニクラス・ヴァレンティン(ヴァイオリン)

ベルギーが生んだ偉大なヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)。演奏家として成功を収めるとともに、作曲家としても多くの重要な作品を生み出し、後世に多大なる影響を与えました。彼の代表作である「無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」は彼と親交のあった6人のヴァイオリニストに1曲ずつ献呈された難易度の高い作品です。
今回の録音では、“ラヴェルニュ手稿譜”と呼ばれるイザイの楽譜帳から2017年に発見された「未完のソナタ」ハ長調も含まれているところに注目。この曲は、本来「第6番」として構想されたものの、イザイは第3楽章の途中で作曲をやめてしまい、現在知られている第6番が新たに書き直されたというもの。この原稿が含まれた楽譜帳は、イザイの死後、友人のヴァイオリニスト、フィリップ・ニューマンの元に渡り、ニューマンからベルギーの女性ヴァイオリニスト、ジョゼット・ラヴェルニュに受け継がれたため、長らくその存在が知られることはありませんでしたが、ラヴェルニュが2015年に亡くなったことに伴い、ブリュッセルのコンセルヴァトワール図書館に寄贈され、ようやく一般の人々に開示されたのです。イザイの音楽をこよなく愛するヴァイオリニスト、ヴァレンティンの真摯な演奏でお聴きください。
(ナクソス・ジャパン)

コダーイ&リゲティ: 無伴奏チェロのための作品集
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)

コダーイと言えば、ハンガリー民謡を基にした数多くの合唱作品で知られますが、1914年の「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」と、その翌年の「無伴奏チェロ・ソナタ」は、コダーイの初期を代表する名作として押しも押されぬ人気を誇っています。中でも緊張感と美しい音色に満ちた「無伴奏チェロ・ソナタ」は、演奏の難易度の高さと楽器から生まれる多彩な響きの効果も相俟って、チェリストたちの憧れの作品になっています。
一方「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」は気まぐれなヴァイオリンの音色と包容力溢れるチェロの音色が融合し、民族色豊かな歌を情熱的に奏でる作品。やはり高度な技術が求められる傑作です。リゲティのソナタは2楽章からなる作品。第1楽章は彼がブダペストのリスト・アカデミー在籍中の1948年に学友のために作曲した小品ですが、演奏されることのないまま放置されてしまいます。1953年にチェロ用の新曲を求められた際に超絶技巧を要する第2楽章を新たに書き加えてソナタとしました。しかしソ連の影響下にあった作曲家組合に演奏を拒否されてしまったというエピソードを持つ作品です。NAXOSイチオシのチェリスト、シュヴァーベの強靭、かつしなやかな演奏が作品の真価を伝えます。
(ナクソス・ジャパン)

ピーター・ブレイナー(1957-): スロヴァキア舞曲集(2枚組)
ピーター・ブレイナー(指揮)スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団

「ビートルズ・ゴー・バロック」での絶妙なアレンジが愛されるNAXOSレーベルが誇るアレンジャー、ピーター・ブレイナー。彼はスロヴァキア近代音楽の立役者の一人、アレクサンドル・モイゼスに作曲を学び高度なオーケストレーションを身に着けたことでも知られています。
このアルバムでは彼のオリジナル作品「スロヴァキア舞曲集」をたっぷりお楽しみいただけます。もともとは15年ほど前、ロンドン交響楽団より「ブラームスのハンガリー舞曲をアレンジしてほしい」という依頼を受けた際に、オリジナル曲も書き始めたというブレーナー。彼が時間をかけて完成させたのが、ブラームスとドヴォルザークによって確立された「スラヴ舞曲」の伝統に則り、民謡の旋律をたっぷり使いながら、民族楽器の名手たちを紹介していくというこの舞曲集。聴き手にとっても、フヤラ(スロヴァキアの羊飼いが吹くフルート)や、ベル、アコーディオンなどが奏でるユニークな音色に触れる良い機会となります。16曲各々には彼の人生に関連あるタイトルが付されているだけではなく、使われた旋律はどれもブレイナー自身にとっても思い出があるものばかりという、作曲家の強い思い入れがこもった楽しい曲集です。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
プロイセン王フリードリヒ2世(1712-1786): フルート・ソナタ集
クラウディア・シュタイン(フルート)、アンドレアス・グレーガー(チェロ)、アレッサンドロ・デ・マルキ(フォルテピアノ)

プロイセン王として国の強大化を実現する一方、当時の先進的な文化芸術も取り入れて啓蒙専制君主として国を治めたフリードリヒ2世(1712-1786)。その功績から『フリードリヒ大王』と呼ばれ称えられました。音楽をこよなく愛した王の宮殿には、クヴァンツやグラウン、C.P.E.バッハらが集い、王自身も自らフルートを演奏して妙なるアンサンブルを楽しんだという記録が残っています。宮廷を訪れたバッハに即興演奏のテーマを与え、それが後に「音楽の捧げ物」の主題となったことは有名ですが、王は自身で演奏するためのソナタも多数作曲、その数は100曲を優に越えています。
このアルバムでは王のソナタを6曲収録してその作曲の才能の片鱗を伝えると共に、曲の合間にはアレッサンドロ・デ・マルキが書いた即興的な小品が演奏されており、これがまた当時の宮廷での一場面を彷彿させるような絶妙な効果をあげています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年08月18日 00:00