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Doug Beavers(ダグ・ビーバーズ)|2021年の最重要ラテン・ジャズ/サルサ作品『Sol』

エディー・パルミエリの伝説的な楽団=ラ・ペルフェクタの主要トロンボーン奏者として名をあげ、現在ではスパニッシュ・ハーレム・オーケストラを実質取り仕切る存在にまで成長。2019年にはグラミー賞も獲得するなど、NYのジャズ/ラテン・シーンきっての実力派として知られるダグ・ビーバーズが待望となる新作をリリース。

リリース元は自身であらたに立ち上げたレーベル CIRCLE 9。レコーディングはロビー・アミーン、ルイシート・キンテーロ、ジョルジ・デルガド、ジェリー・マデラ、さらにはジョナサン・パウエル、ジョー・ロックといったニューヨークが誇るラテン/ジャズ名手が一同に集結し、COVID-19の世界的大流行の間にニューヨークで行われたのだという。タイトルは太陽を意味する『SOL』。失われつつあるつながりを再燃させ、コミュニティを構築し、分裂を橋渡しし、優しさと思いやりを中心とした価値観に戻ることを目指し、人々を元気づけ笑顔にする "太陽" をタイトルに冠したのだという。

音楽的にはビーバースがこれまで培ってきたもの、その粋を集結させた作品といえるだろう。スパニッシュ・ハーレム・オーケストラの歌手でもあるジェレミー・ボッシュが歌う英詞サルサ "Sol" に始まり、ヴァイヴ・ラテンジャズ・インスト "Sunshine" 、チャカ・カーンやロバータ・フラックとの共演でも知られるエイダ・ダイアーを迎えたラスト "Ride" にいたるまで。ソウル/ファンクなどアフロ・アメリカンの音楽がチャートを席巻していた1970年代のサウンドを参照したというだけあり、ラテンジャズの強力なパンチとソウルフルな歌声、さらには中毒性のあるベースリフ、洗練されたホーン・アレンジが混然一体となったサウンドは、まさに圧巻。暗いニュースが目立つパンデミックな世界を励まし勇気づける、ダグ・ビーバース流サルサ/ラテン・ジャズの大傑作といえるだろう。

輸入盤CD


輸入盤LP


【収録曲】
1.Sol (feat. Jeremy Bosch)
2.Mia (feat. Carlos Cascante)
3.Jillalude
4.Clarity.
5.△
6.Sonic (feat. Jeremy Bosch & Joe Locke)
7.Sunshine (feat. Joe Locke)
8.Pasos
9.-11
10.Eterno (feat. Carlos Cascante)
11.Quédate (feat. Jeremy Bosch)
12.Ride (feat. Ada Dyer)

【メンバー】
Doug Beavers, trombones
Jeremy Bosch, lead vocals, lyrics (Sol, Quédate, Sonic) backing vocals, coros
Carlos Cascante, lead vocals, lyrics (Mia, Eterno), coros
Ada Dyer, lead vocal (Ride), backing vocals
Marco Bermudez, coros
Yeissonn Villamar, piano, rhodes, keyboards
Mike Ciro, guitars
Jerry Madera, bass
Ruben Rodriguez, bass (Sol, Ride)
Robby Ameen, drums
Luisito Quintero, timbales, bongos, guiro, triangle, shaker
George Delgado, congas, itotele, shekere
Camilo Molina, okonkolo, iya
Johnny “Dandy” Rodriguez, guiro (Sonic, Sunshine)
Max Seigel, bass trombone, tuba
Jonathan Powell, trumpets, flugelhorn
Joe Locke, vibraphone (Sonic, Sunshine)
Eric C. Davis, french horns
Ivan Renta, soprano sax (Eterno)
Oliver Santana, alto sax (Ride)

Composed, Arranged and Produced by Doug Beavers

タグ : 世界の音楽

掲載: 2021年01月18日 16:00