ペーテル・ヤブロンスキーの新録音は20世紀初頭のロシアの作曲家、スタンチンスキーのピアノ作品集
ペーテル・ヤブロンスキーによるONDINEレーベルへの2枚目の録音は、20世紀初頭、ロシアで活躍したアレクセイ・スタンチンスキーのピアノ作品集。
裕福な家に生まれ、モスクワ音楽院ではジリャーエフとタネーエフに師事。作曲家としての将来を嘱望されながらも、父の死により精神を患い、26歳の若さで謎の死を遂げてしまいました。
彼が残した作品のほとんどはピアノ曲であり、初期の頃はスクリャービン風の半音階を多用していましたが、やがてムソルグスキーを思わせる全音階が主流となり、幼い頃から愛好していたという民俗音楽の影響も垣間見える複雑な作風を見せています。
彼の作品は同時代の学友だけでなく、後世の作曲家たちにも影響を与えており、とりわけ名ピアニストで作曲家サムイル・フェインベルク(1890-1962)はスタンチンスキーを擁護し、積極的に演奏したことで知られています。
このアルバムでのヤブロンスキーは、スタンチンスキーの広範な作品から特色ある曲をセレクト、その魅力を存分に伝えます。
(ナクソス・ジャパン)
『スタンチンスキー:ピアノ作品集』
【曲目】
アレクセイ・スタンチンスキー(1888-1914):
1. ソナタ 変ホ短調(1906)
2. 夜想曲(1907)
3つの前奏曲(1907)
3. No. 1 嬰ハ短調 Lento
4. No. 2 ニ長調 Con moto
5. No. 3 変ホ短調 Adagio
5つの前奏曲(1907-1912)
6. No. 1 ハ短調 Andante
7. No. 2 ヘ短調 Lento espressivo
8. No. 3 変ロ短調 Presto
9. No. 4 ロ短調 Animato
10. No. 5 ハ長調 Largo
3つの無言歌(1903)
11. No. 1 Largo
12. No. 2 Andante cantabile
13. No. 3
14. マズルカ 変ニ長調(1905)
15. マズルカ 嬰ト短調(1907)
16. 涙(1906)
17. 変奏曲(1911)
3つの素描(1911-13)
18. No. 1 Allegro marcato
19. No. 2 Allegretto
20. No. 3 Presto tempestoso
12の素描(1911-13) Op. 1
21. No. 1 Moderato
22. No. 2 Presto
23. No. 3 Vivace
24. No. 4 Lento cantabile
25. No. 5 Allegro
26. No. 6 Andante epico
27. No. 7 Adagio teneramente
28. No. 8 Molto vivace
29. No. 9 Largamente
30. No. 10 Con moto
31. No. 11 Allegro con spirito
32. No. 12 Presto assai
【演奏】
ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)
【録音】
2020年6月パラディウム、マルメ(スウェーデン)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年01月29日 00:00