マンデルリング四重奏団が奏でるフレンチ・アルバム!ラヴェル:弦楽四重奏曲&ラ・トンベル:弦楽四重奏曲
美しくも引き締まった演奏で魅了。
名手マンデルリング四重奏団が奏でるフレンチ・アルバム。
ラヴェルとカラフルなハーモニーが魅力のラ・トンベルの弦楽四重奏曲!
独auditeレーベルの看板アーティスト、マンデルリング四重奏団。前作「ペニーズ・フロム・ヘヴン」~アンコール作品集(AU-97786)では弦楽四重奏の新たな魅力を伝える、ジャンルを超えた多様な音楽を聴かせてくれました。期待の当アルバムではフランスの作曲家、ラヴェルとラ・トンベルの弦楽四重奏曲を録音しました。
ラヴェルの弦楽四重奏曲いわずと知れた名曲。その繊細にして情景美あふれる旋律と、きりりとしまった構成が絶妙な作品ですが、当団の実に味わい深くも硬派な演奏がこの作品にマッチしております。
パリ生まれのフェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928)は、オルガニストとしても活躍した作曲家。ギルマンやデュボワなどの大オルガニストにして作曲家に師事したラ・トンベルはオルガニストして成功。その後、師ギルマンやダンディとともにスコラ・カントールムの創設に参画し、後進の育成にも力を注ぎました。多彩な芸術家としても知られるトンベルは彫刻家、写真家、詩人、画家そして天文学者としても活躍しました。作曲家としては各ジャンルに作品を残しましたが、演奏機会はごく少なく名団体による録音は大歓迎といえましょう。
4楽章構成【第1楽章:ラルゴ・マ・ノン・トロッポ―アレグロ、第2楽章:アレグロ・アッサイ・スケルツァンド、第3楽章:アダージョ・コン・モルト・エスプレシオーネ、第4楽章:アレグロ・コン・ブリオ】の弦楽四重奏曲は表現力豊かで極めてカラフルなハーモニーが特徴。またオルガニストらしく、4つの楽器の掛け合いや構成がまるでオルガンを思わせる和声感も現れます。知られざるこの作品を名手が奏でることにより新たな魅力に気づかされることでしょう。なお、当団によるフレンチ・アルバムはもう1タイトル、リリース予定とのこと。こちらも期待が高まります。
マンデルリング四重奏団のアンサンブルは安定感抜群。激情の中にも決して冷静さを欠かない演奏で、名門の名にふさわしい堂々たる演奏を聴かせてくれます。
2015年より新メンバーに迎えられたヴィオラのアンドレアス・ヴィルヴォールはドイツのエアフルト生まれ。ワイマールの音楽学校を卒業後ヴィオラに転向し、ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院にてアルフレート・リプカに師事。また、キム・カシュカシアン、クリストフ・ポッペンなど著名な演奏家から薫陶を得ました。
その後、国際的な音楽祭に出演するほかファウスト・クァルテットのメンバーとして、また2001年よりベルリン放送交響楽団首席奏者として活躍しております。
(キングインターナショナル)
【曲目】
1.モーリス・ラヴェル(1875-1937):弦楽四重奏曲 ヘ長調
2.フェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928):弦楽四重奏曲 ホ長調 Op.36
【演奏】
マンデルリング四重奏団
[メンバー]
ゼバスティアン・シュミット(第1ヴァイオリン)
ナネッテ・シュミット(第2ヴァイオリン)
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)
ベルンハルト・シュミット(チェロ)
【録音】
2018年10月11-14日(セッション録音)
ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール(ケルン)
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ
プロデューサー:ステファン・ラング
レコーディング・プロデューサー:ステファン・シュミット
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年02月10日 00:00