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ギーレン&ウィーン放送響のベルリオーズ:“レリオ、あるいは生への復帰” 2000年ライヴ!

ギーレン

名作「幻想交響曲」の続編として、ベルリオーズが自身の失恋体験をもとに作曲した「レリオ、あるいは生への復帰」。

1830年に初演されたこの作品は、以前に作曲したいくつかの曲が組み込まれただけではなく、器楽のみの幻想交響曲とは違い、語り手と独唱、合唱が必要とされています。しかし、第1曲の漁師ではオーケストラは登場せずピアノ伴奏でテノールが歌い、第6曲の幻想曲が始まるまでは語り手以外はカーテンの裏で演奏が行われる(全てはレリオの幻想であるため)という、異色の構成が取られています。そのため語り手を担当する俳優にも高い表現力が求められ、その上ベルリオーズは「幻想交響曲と続けて演奏すること」と指定したため、なかなか上演される機会がありません。このギーレンによる2000年12月7日のライヴ演奏で語り手を担当したのは1936年ドイツ生まれの名優ヨアヒム・ビスマイヤー。歌唱部はフランス語であるものの、語りは全てドイツ語で行われるため、ギーレンのきっちりとした指揮も相俟って全体が固めの印象に仕上がっているのが面白いところです。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ベルリオーズ(1803-1869): 『レリオ、あるいは生への復帰』 Op. 14bis
1. モノローグ「神様、私はまだ生きている!」
2. 第1曲 漁師 - ゲーテのバラード
3. モノローグ「奇妙にもこの記憶が」
4. 第2曲 亡霊の合唱
5. モノローグ「おお、シェイクスピアよ」
6. 第3曲 山賊の歌
7. モノローグ「私の心はどのようにさまようのか」
8. 第4曲 幸福の歌 - 讃美歌
9. モノローグ「ああ、私が見つけることができないもの」
10. 第5曲 エオリアン・ハープ-思い出
11. モノローグ「なぜそのような欺瞞的な幻想に」
12. 第6曲 シェイクスピアの「テンペスト」にもとづく幻想曲
13. モノローグ「今日はこれで結構!」

*モノローグはドイツ語、歌唱はフランス語による

【演奏】
ヨアヒム・ビスマイヤー(語り手)
ヘルベルト・リッペルト(テノール)
ヘールト・スミッツ(バリトン)

ウィーン・ジングアカデミー(合唱指揮…ハインツ・フェルレシュ)
ウィーン放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)

【録音】
2000年12月7日(ライヴ)
ウィーン・コンツェルトハウス

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年03月12日 12:00