クズマ&ラトビア国立響によるラトビアの現代作曲家ケニンシュの交響曲第4番&第6番
2020年にリリースされた「交響曲第1番」を含むアルバム(ODE-1350)が高く評価されたラトビアの作曲家ターリヴァルディス・ケニンシュ。
彼は1919年ラトビアで生まれ、パリでメシアンとトニー・オーヴァンに師事。作曲家としていくつかの賞を受賞した後、1951年にカナダに移住し、教育者としてこの国の音楽発展に力を尽くしました。若い頃には「室内楽が芸術の最高の形である」と信じていたためか、ケニンシュが交響曲作曲に手を染めたのは1959年になってから。しかしその後、1970年代から80年代にかけて次々と交響曲を発表し、現在では「ラトヴィアを代表する交響曲作曲家」として認識されています。
このアルバムには1970年代の比較的コンパクトにまとめられた2曲を収録。フランス風の繊細かつ豊かな響きを持つ「交響曲第4番」、フーガを多用した印象的な構成による「交響曲第6番」。どちらも熟練の作風が際立つ作品です。
協奏曲風の「カンツォーナ・ソナタ」もケニンシュの優れた作曲技法が如何なく発揮されており、深いヴィオラの音色が存分に生かされています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ターリヴァルディス・ケニンシュ(1919-):
交響曲第4番(1972)
1. I. Lento – Molto animato – Piu tranquillo – Lento
2. II. Presto – Adagio – Con brio – Lento subito
3. 交響曲第6番「Sinfonia ad Fugam フーガ交響曲」(1978)
Moderato – Prestissimo – Adagio – Vivace
4. カンツォーナ・ソナタ(1986)
ヴィオラと弦楽オーケストラのために
【演奏】
グンティス・クズマ(指揮)
ラトビア国立交響楽団
サンタ・ヴィジネ(ヴィオラ)…4
【録音】
2021年1月19-23日
Great Guild Hall, Riga(ラトビア)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月02日 00:00