デュメストル&ル・ポエム・アルモニークがリュリの歌劇“カドミュスとエルミオーヌ”を再録音!(2枚組)
[Château de Versailles Spectacles 公式チャンネルより]
フランスの正歌劇の姿を確立した傑作。フランス新時代の名歌手たちと名門楽団で!
フランス古楽界の最前線にあって、伸縮自在の編成で多彩な音楽世界を紡ぎ出してきたル・ポエム・アルモニーク。カリスマ・レーベルALPHAの看板グループとして21世紀初頭から注目を集めてきた彼らは、すでに歴史考証をふまえた演出家バンジャマン・ラザールとのコラボレーションによる”照明は蝋燭のみ”の意欲的な映像でリュリの《カドミュスとエルミオーヌ》をDVDでリリースしています。
それから15年以上の年月を経てCDに新たに刻まれたこの演奏では、主役ふたりにトマ・ドリエとアデル・シャルヴェ、さらにエヴァ・ザイシクやリザンドロ・アバディらフランス語圏の古楽界で確実に存在感を強めつつある名歌手たちを集めての新たな境地に。
1673年、王室音楽総監督としてルイ14世の宮廷における舞台音楽上演の一切を掌握したリュリが、フランス語を使ってイタリアのオペラにも比しうる劇音楽形式を模索した《カドミュスとエルミオーヌ》は、カルタゴ建国の歴史を軸としながら惹かれあう男女の恋が高雅な音楽展開に昇華され、フランス語の朗読がそのまま音楽となったかのような自然な音運びで演劇・音楽・舞踏の融合が達成された傑作。のちに抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)と呼ばれることになる序幕付き全5幕の「型」を確立した作品ともなりました。
リュリ以前のフランス音楽でも高い評価を得たヴァンサン・デュメストルの作品解釈は、多くの演奏経験を経て、前収録時よりもさらに深められています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):音楽悲劇《カドミュスとエルミオーヌ》 序幕と全5幕 (1673)
台本: フィリップ・キノー
【演奏】
カドミュス…トマ・ドリエ(バリトン)
エルミオーヌ…アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)
メリス、慈愛の女神…エヴァ・ザイシク(メゾ・ソプラノ)
アルバス、牧神…リザンドロ・アバディ(バリトン)
乳母、田園の神…ニコラス・スコット(テノール)
巨人ドラコ、軍神マルス…ヴィルジル・アンスリ(バス)
神官、ジュピテール…ギレン・ヴォルムス(バス=バリトン)
アグラント、聡明の女神パラス、結婚の女神、パレス…マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)
第1のティルスの君子、太陽神…アンゲラン・ド・イス(テノール)
第1のアフリカ人、妬みの神…ブノワ=ジョゼフ・マイエル(テノール)
第2のアフリカ人、エシオン…カエリグ・ボシェ(テノール)
ジュノン、恋愛の神…ブレンダ・プパール(メゾソプラノ)
第2のティルスの君子…オリヴィエ・フィシェ(バリトン)
ニンフ、美の女神ヴェニュス…アガート・ブーデ(ソプラノ)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
アンサンブル・エデス(合唱/合唱指揮: マチュー・ロマノ)
ヴァンサン・デュメストル(指揮)
【録音】
2019年11月25-28日、ヴェルサイユ宮殿
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月06日 00:00