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トーマス・トロッターがキングズ・カレッジ・チャペルの大オルガンで録音!モーリス・デュリュフレ:オルガン作品全集

トーマス・トロッター

「レクイエム」で有名なデュリュフレが作曲した
オルガン作品全集。
名手トーマス・トロッターが
キングズ・カレッジ・チャペルの大オルガンで録音!

20世紀フランスを代表するオルガニストで名曲を残した作曲家モーリス・デュリュフレ(1902-1986)。オルガニストとしては1960年代に妻マリー=マドレーヌ・デュリュフレと弾き分けて録音した「J.S.バッハ:前奏曲とフーガ集」が誉れ高き名盤として知られています。作曲家としての彼の代表作といえば「レクイエム」。
崇高かつ美しい世界はクラシック・ファンの知れるところですが、オルガン作品もまた「レクイエム」を思わせる和声感と温かみのある音楽です。

パリ音楽院でヴィドール、デュカスに作曲を、オルガンをジグーにそれぞれ師事したデュリュフレ。1927年にはノートルダム大聖堂でヴィエルヌの助手となり薫陶を得ました。長寿ながら作曲家としては実に慎重で、出版された作品は「レクイエム」を含め14曲しかありませんが、その大半はオルガン作品です。

当アルバムには2002年にデュラン社より出版された遺作「瞑想曲」を含むオルガン独奏作品が全曲収録されております。彼のオルガン作品はフランスの作曲家らしい色彩豊かなレジストレーションが魅力。ことに第2次大戦で29歳没した作曲家ジャン・アラン(マリー=クレール・アランの兄)に捧げた「アランの名による前奏曲とフーガ Op.7」は、才能豊かな後輩を亡くしたデュリュフレの悲痛な叫びとともにアランへの敬愛を込めた感情豊かな作品。そのほか、オルガニストらしい巧みな技術を要しながらも美しい旋律が印象的な作品ばかりです。

トーマス・トロッターは、1976年にケンブリッジ・キングズ・カレッジのオルガン奨学生に就任した14人目のオルガニスト。その後、ウェストミンスター寺院の聖マーガレット教会の専属オルガニストを務める一方、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団との共演、またモーツァルトのオルガン作品の録音でも知られます。2020年の聖セリシアの日にはエリザベス女王から「クイーン・メダル・フォー・ミュージック」が与えられています。キングズ・カレッジ・チャペルの大オルガンで聴くデュリュフレ、ご堪能ください!
(キングインターナショナル)

【曲目】
モーリス・デュリュフレ(1902-1986):オルガン作品全集
1.ソワソン大聖堂のカリヨン時計の主題によるフーガ Op.12
2.瞑想曲 遺作
3.アランの名による前奏曲とフーガ Op.7
4.スケルツォ Op.2
5.公現祭の入祭唱による前奏曲 Op.13
6.前奏曲、アダージョと「来たれ創り主なる聖霊」によるコラール変奏曲 Op.4
7.ジャン・ガロンを讃えて
8.オルガン組曲【I.前奏曲/II.シシリエンヌ/III.トッカータ】Op.5

【演奏】
トーマス・トロッター(オルガン)

【録音】
2020年3月18-20日、キングズ・カレッジ・チャペル

DDD
192kHz 24bit PCM
73'25

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年04月14日 00:00