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CPO レーベル~2021年6月発売新譜情報(8タイトル)

ベートーヴェン

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はボッシュ率いるカペッラ・アクイレイアによるベートーヴェンの劇場のための音楽シリーズ第3集が発売。ゲーテの戯曲によるエグモントを中心に選曲されています。インスブルック古楽音楽祭40周年の記念公演を収録したデ・マルキ&アカデミア・モンティス・レガリス管によるチマローザの歌劇“秘密の結婚”、テレマンのカンタータ集『音楽による神への賛美』、18世紀ウィーンの女性作曲家マリアンナ・マルティネスの“詩篇110篇&151篇”、チェロとハープのデュオ作品集など、CD8タイトルがリリースされます。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):劇場のための音楽集 第3集(SACDハイブリッド)
マルクス・ボッシュ(指揮)カペッラ・アクイレイア

マルクス・ボッシュが率いるカペッラ・アクイレイアによる「ベートーヴェンの劇場のための音楽集 第3集」。今回収録されているのは、1809年、ウィーン宮廷劇場の支配人ヨゼフ・ハルトルの依頼を受け、ゲーテの同名戯曲のために作曲した劇付随音楽『エグモント』です。16世紀に実在したオランダの軍人エグモント(エフモント)伯爵を巡る物語に付けられた音楽は、ベートーヴェンの政治的関心とゲーテへの称賛が込められており、近年全曲が演奏される機会も増えてきました。全体は、序曲とソプラノ・アリアを含む9曲で構成されており、劇の内容はナレーターによって語られます。この台本は、通常、ゲーテの友人フリードリヒ・モセンゲイルとベートーヴェンの友人、フランツ・グリルパルツァーによるものが使われますが、この録音では現代の劇作家シュテファン・ニースが自由にセリフを追加、より深化した物語が描かれています。
アルバムには他3曲の序曲と、『戦争交響曲』の別名でも知られる「ウェリントンの勝利」も収録。これらの臨場感ある演奏をSACDハイブリッドの高音質盤でお届けいたします。
(ナクソス・ジャパン)

ドメニコ・チマローザ(1749-1801):歌劇《秘密の結婚》全2幕(3枚組)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)アカデミア・モンティス・レガリス管弦楽団(古楽器使用)

1791年にレオポルト2世の招きで、アントニオ・サリエリの後任としてウィーンの宮廷楽長となったチマローザが最初に書き上げた歌劇《秘密の結婚》。裕福な商人ジェロニモの娘カロリーナと恋人でジェロニモの使用人パオリーノ、カロリーナの姉エリゼッタとロビンソン伯爵、そしてジェロニモの妹でパオリーノに気があるフィダルマ。この登場人物が入り乱れ巻き起こすコミカルな恋愛騒動を描いたこの作品は、1792年の初演時にレオポルド2世が「Da capo!=もう一度」と叫んだほどの大成功を収めるとともに、現代に至るまで数えきれないほどの再演が繰り返されている18世紀のオペラ・ブッファの最高峰の一つです。
この録音は、インスブルック古楽音楽祭40周年の記念公演を収録したもので、イタリア・バロックのオペラと声楽作品に定評のあるアレッサンドロ・デ・マルキと彼の手兵たちが18世紀の響きを再現するだけではなく、通常は省略されることの多いアリアやリピート部分も即興的な変奏を加えながら全て演奏することで、オリジナルの形を再現しています。歌手たちのコミカルな歌唱も聴きどころです。
(ナクソス・ジャパン)

Cello meets Harp チェロとハープの出会い
マティアス・ヨハンセン(チェロ)、ジルケ・アイヒホルン(ハープ)

チェロとハープが生み出す魅力的な音楽を広めるために、2018年にデュオを結成したチェリスト、マティアス・ヨハンセンとハープのジルケ・アイヒホルン。19世紀にはフリードリヒ大王がハープ奏者を雇い、自身のフルートや、ヴァイオリニストのベンダ、グラウンと共演させるなど様々な試みを行っただけではなく、革命以前のフランスでもヴァイオリンとの共演が貴族の間で流行していたため、ヴァイオリンとハープの組み合わせの曲は多いのすが、残念なことにチェロとハープのためのオリジナル曲はあまり残されておりません。そこでヨハンセンとアイヒホルンは様々なオーケストラ作品や器楽曲をアレンジし、見事な演奏を披露、聴き手は新しい魅力を体験することができます。
(ナクソス・ジャパン)

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):カンタータ集 - 『音楽による神への賛美』より
ジモーネ・エッケルト(指揮)ハンブルク・ラーツムジーク(古楽器使用)

1744年頃に出版されたテレマンのカンタータ集『音楽による神への賛美』は、彼の出版作品の中でも最高のものと位置づけられています。いずれも1~3声の声楽とふたつのオブリガート楽器,通奏低音のみの小さい編成で書かれており、当時の教会での演奏を容易にするとともに作品の普及にも一役買っていました。
この録音では、ミールズ、ツムザンデ、メルテンスの3人の名歌手を揃え、この室内楽風の凝縮された響きを持つ親密な書法で書かれたカンタータを見事に再現しました。また曲間に置かれたヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた精巧なファンタジーは、カンタータの持つ宗教的な雰囲気を更に深める役割を持ち、まるで一連の礼拝を聴いているかのように巧妙に配置されています。ハンブルク・ラーツムジークは1991年にヴィオラ奏者、ジモーネ・エッケルトによって組織されたアンサンブル。16世紀から18世紀の音楽を当時の様式で演奏し、常に高い評価を受けています。
(ナクソス・ジャパン)

マリアンナ・マルティネス(1744-1812):詩篇110篇&151篇 他
ヴォルフガング・ブルンナー(指揮)ザルツブルク・ホーフムジーク(古楽器使用)

マリアンナ・マルティネスは、1744年ウィーン生まれ。イタリアの詩人ピエトロ・メタスタージオとも交流のあったという文化的な家庭で育った彼女は、幼い頃から音楽と文学に親しみ、ハイドンやポルポラ、ハッセらから指導を受け、17歳の時にはウィーン宮廷礼拝堂で作品が演奏されたほどの才能を発揮しました。1772年には『音楽見聞録』で知られるチャールズ・バーニーが彼女の作品と歌唱能力を大絶賛、また彼女の師でもあるメタスタージオ(彼は1750年代から1782年頃までマルティネス家に住んでいた)も「モーツァルトと並ぶ才能」を見抜き、彼女のために書いた多くのイタリア語のテキストは、カンタータやオラトリオに仕上がりました。そして1773年には国際的な音楽サークルとして知られたボローニャの"アカデミア・フィラルモニカ"への入会申請を行い、初の女性会員として認められます。
その際提出したのがこのアルバムに収録された「詩篇第110篇」で、この作品は彼女にとっても名刺代わりとなるほどの代表作の一つになったのです。もう1曲の詩篇第151篇は、サルテリオ(ダルシマーのような箱に張られた弦を叩いたり爪弾いたりする楽器)をオブリガート部分に持つ2つのアリアが含まれた印象的な作品。またアルバムには彼女が残した唯一の交響曲も収録されています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年04月27日 00:00